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世界8つの映画祭で観客賞受賞のロードムービー「家へ帰ろう」12月公開

2018年9月27日 12:00

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70年以上も会っていない親友をたずねる旅路
70年以上も会っていない親友をたずねる旅路
(C)2016 HERNANDEZ y FERNANDEZ Producciones cinematograficas S.L., TORNASOL FILMS, S.A RESCATE PRODUCCIONES A.I.E., ZAMPA AUDIOVISUAL, S.L., HADDOCK FILMS, PATAGONIK FILM GROUP S.A.

[映画.com ニュース]世界の8つの映画祭で観客賞に輝いた「THE LAST SUIT」が、「家(うち)へ帰ろう」の邦題で12月に公開されることがわかった。映画.comが先行入手した予告編は、アルゼンチン・ブエノスアイレスに住む老人が、かつてホロコーストから匿ってくれたポーランドの親友をたずねる様子をあたたかく映し出している。

88歳の仕立て屋アブラハムは、住み慣れた家から老人ホームへと移る最後の夜、突然の家出を決行。ユダヤ人である自分を、かつてホロコーストから救ってくれた命の恩人に、自ら仕立てたスーツをプレゼントしたいと考えていた。ブエノスアイレスからマドリード、パリを経由する旅の中で様々な人と出会い、かたくなだったアブラハムも次第に変わっていく。

タンゴ」(1998)で知られるミゲル・アンヘル・ソラが主演を飾る今作。メガホンをとったパブロ・ソラルス監督は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018での観客賞を受賞した際に、来日を果たしている。ホロコースト経験後、生涯「ポーランド」という言葉を口にすることすら拒んだ祖父をモデルに物語を作り上げ、「幼い頃から抱いていた祖父の複雑な思いを観客と共有したい」という強い思いがあったことを明かした。

予告編では、ドイツを通らずにポーランドへ行きたいと訴えるアブラハムを活写。無謀にも思えるその行動の影には、長い歳月を経ても色褪せることはないホロコーストの傷跡と、親友との大切な約束があった。アブラハムが旅先で出会う人々との出会いを鮮やかに切り取り、シビアな現実をユーモラスな語り口で描いている。

「家へ帰ろう」は、12月に東京・シネスイッチ銀座ほか、全国で順次公開。

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