生田斗真が激賞!PFFアワード2018グランプリは工藤梨穂監督「オーファンズ・ブルース」

2018年9月20日 19:30

生田斗真が絶賛!
生田斗真が絶賛!

[映画.com ニュース] 第40回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)を締めくくる「PFFアワード2018」の表彰式が9月20日、東京・京橋の国立映画アーカイブで行われ、工藤梨穂監督によるロードムービー「オーファンズ・ブルース」がグランプリに輝いた。

自主映画の面白さを広く伝えるため1977年にスタートし、数多くの映画監督を輩出した同映画祭。今年は529本の応募から18作品が入選し、最終審査員は俳優の生田斗真、映画監督の大九明子、佐藤信介冨永昌敬、映画プロデューサーの佐藤公美氏が務めた。

グランプリに輝いた「オーファンズ・ブルース」は、記憶が欠落する病を抱えるエマが、行方不明の幼なじみ・ヤンを探し旅に出る姿を描いた。生田は「僕は『オーファンズ・ブルース』が大好きです。その一言から、審査の会議は始まりました。本当にこの作品に魅了され、俳優陣も素晴らしい。今でも、頭のなかに主人公たちが生きている感覚がします」と述べ、「今後の作品も絶対に見たい」と激賞。同作はひかりTV賞にも輝き、「この作品が遺作だ、くらいの気持ちで製作しました」という工藤監督は、「私は、映画で希望を映し出したかった。それが受け入れられて、本当に嬉しい」と、こみ上げる涙を抑えきれなかった。

さらに準グランプリは、川尻将由監督によるアニメーション「ある日本の絵描き少年」が受賞。クリエイティブの力を信じる感動の物語には審査員全員から絶賛が寄せられており、川尻監督は「企画から大体4年ほど。作りたくても作れない軽い“うつ”になりましたが、本作はそういう人のためにあります。脱却するためには自分の作品を自己肯定することが必要。どんなものでも価値があると、この作品で言いたかった」と思いの丈を明かした。

また審査員特別賞の池田昌平監督作「川と自転車」にも好評が集まり、佐藤監督は「見た瞬間は『これがグランプリだ』と思ったが、次の瞬間には『これがグランプリだと世の中がひっくり返る』とも思った。何も語られていないのに、何かを語られたような気がした」と唯一無二の魅力を語る。当の池田監督は「誰の役にも立たない映画を作ろうと思っていたら、『良い』と言ってくれる人もいて、ちょっと役に立ってしまった。これからはもっと役に立たない映画を作っていきます」と、独特の雰囲気で場内を沸かせた。映画ファン賞&審査員特別賞を獲得した「すばらしき世界」の石井達也監督(撮影当時19歳)は、「面白いもの、とんでもないものを撮った人が偉大。これからも映画を撮り続けます」と矜持をのぞかせ、「これを撮るときに、才能という言葉を考えました。19歳の僕に技術ではダメだ、全部さらけ出そうと思った。スタッフ、キャストの皆さんに感謝を伝えたいです。あと、部屋にクモが出ていて。クモを殺すと縁起が悪いので、飼っています。そのおかげもあると思います」と話していた。

そして生田は、会場に集った若き才能たちに目を向け「晴れ晴れしい顔と、18本の自由で無垢な作品を見て、なんというか、今も涙が止まらない」と天を仰ぐ。「近い将来、必ず皆さんの時代が来ると思います」とエールを送り、「僕も乗り遅れないよう、頑張っていきます」と表情を引き締めていた。

なお529本の内訳では、スマートフォンで撮影された作品は18本にのぼり、最年少応募者は13歳、最年長は67歳。女性の躍進が目覚ましく、入選18本のうち、過去最高となる8本が女性監督作だった。全ての受賞作は、以下の通り。

▽グランプリ
工藤梨穂監督「オーファンズ・ブルース」

▽準グランプリ
川尻将由監督「ある日本の絵描き少年」

▽審査員特別賞
池田昌平監督「川と自転車」
道本咲希監督「19歳」
石井達也監督「すばらしき世界」

▽エンタテインメント賞(ホリプロ賞)
野村奈央監督「からっぽ

▽ジェムストーン賞(日活賞)
川尻将由監督「ある日本の絵描き少年」

▽映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)
石井達也監督「すばらしき世界」

▽観客賞
中元雄監督「一文字拳 序章 最強カンフー少年対地獄の殺人空手使い」

▽ひかりTV賞
工藤梨穂監督「オーファンズ・ブルース」

(映画.com速報)

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