ベルナー・ヘルツォーク、日本で新作を撮影していた
2018年9月14日 11:10

[映画.com ニュース]20世紀の政治家のなかで最も重要な人物とされるミハイル・ゴルバチョフとの対談を通して、アメリカとロシアの政治的現状の背景に迫る新作ドキュメンタリー「ミーティング・ゴルバチョフ(原題)」を引っさげ、カナダ・トロントで開催中のトロント国際映画祭に出席したドイツの鬼才ベルナー・ヘルツォークが、現地で米Indiewireの取材に応じ、現在抱えているいくつかの企画について語った。
「某シリーズもののハリウッド大作に役者として参加するんだ。詳細を明かすわけにはいかないが、ヒントは『ハックルベリー』という仮題。あとは想像に任せるよ」と笑って語ったヘルツォークは、これまでにも俳優として「ジュリアン」(1999)や「ミスター・ロンリー」(2007)といった映画に出演。トム・クルーズ主演の「アウトロー」(13)では印象的な悪役を怪演し、話題を集めた。
そんなヘルツォークが今夏、密かに日本で映画の撮影を行っていたという。キャストは全員素人、セリフは全て日本語というこのミステリアスな野心作について、「日本での撮影は、あらゆる点で実に興味深い挑戦だったよ。通訳を介して、演者たちに場面ごとのシチュエーションを事細かに説明したうえで、自分なりの解釈でセリフを考えてもらうというやり方だったんだけど、ストーリー展開に支障が出ないようにするためには、非常に明確かつ緻密な演出が求められた」と撮影時の苦労を述懐。さらに、雑踏に俳優たちを紛れ込ませ、小型・軽量のデジタルカメラを使ったゲリラ撮影を敢行したため、「映画に出ていることさえ知らない“エキストラ”がたくさんいる」と冗談めかして明かした。
オペラ演出家としても知られるヘルツォークは過去、日本で公演されたオペラの演出を手がけたことはあるが、監督作を日本で撮影したのは今回が初めて。タイトルやストーリーなどの詳細についてはまだ明かせないとのことだが、撮影は8月中に終えており、これから編集作業にとりかかる予定だという。
「演技や脚本、監督、編集やその他、映画作りに関わるもの全てを心底愛している」と、76歳になった現在もなお衰えることなき映画愛をにじませる鬼才ヘルツォークが、日本を舞台にどのような物語を描いているのか、映画の完成が待たれる。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ