有村架純、号泣した過去のオーディションを述懐「もっと食らいついて頑張れば良かった」
2018年9月14日 13:00

[映画.com ニュース] 女優の有村架純が9月13日、東京・スペースFS汐留で行われた映画「コーヒーが冷めないうちに」の特別試写会に出席した。
舞台の脚本家兼、演出家として活躍する川口俊和の小説デビュー作で、本屋大賞にもノミネートされた同名小説を映画化した本作。店内のある席に座ると、望んだとおりの時間に戻ることが出来るという喫茶店を舞台に、「もしも、あの時に戻ることができたら」という「後悔」の思いを抱く客が不思議な体験をするさまを描き出す。この日は“【後悔】を公開イベント in 喫茶「アリムラアリムラ」”と銘打たれ、劇中で喫茶「フニクリフニクラ」の店員役だった有村が、喫茶「アリムラアリムラ」の店主として登壇。サプライズゲストの芸人・ヒロシとともに、観客から投稿された「後悔」に対してアドバイスを送った。
水色のエプロン姿で登場した有村は、喫茶「アリムラアリムラ」のネーミングに「自分で言うのは恥ずかしいですね。まんまやないかと」と照れくさそうな様子。「撮影が今年の3月から4月にかけてでした。半年も経たないうちに公開となるので、不思議な気持ちですが、昨日のことのように思い返します」としみじみ付け加えた。
また、来場している観客から事前に聞いた「後悔」をスクリーンに投影し、その「後悔」について有村がアドバイスを送るというコーナーも。20代女性の「(家を出た)妹に感謝の気持ちを伝えられなかった」という「後悔」には、「わたしも姉がいるから分かります。一緒に住んでいる時はケンカもするし、『ありがとう』や『ごめんね』すらも照れくさくて言えないですよね。だからすごく分かります」と共感した模様。この女性客は試写会にその妹を誘ってきたそうで、ここで妹に対する感謝の気持ちを伝えるひと幕も。その姿に「ホッコリしますね」と感激した様子の有村は、「このイベントが2人の関係を良くするきっかけになってすごくうれしいです」と笑顔を見せた。
そして、有村自身が「後悔」したことを述懐。「20歳くらいの時に受けた映画のオーディションがあって。その時の監督がとても厳しくて。もっと、もっとと追い込まれました。その時はどうしたら監督さんがこれだと思う芝居ができるのか分からなくて。そうじゃないとずっと言われ続けて、最終的には号泣して帰った。でももっと食らいついて頑張れば良かった」と語った有村に、ヒロシは「それがあるから今の有村さんがあるんじゃないですかね」と励ます。その言葉に有村も、「過去があるから今があるんですかね。そう考えるとそれも大切な時間でしたね」としみじみ語った。
「コーヒーが冷めないうちに」は、9月21日から全国公開。
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