米アマゾンがハリウッドのメジャースタジオにオリジナル映画製作を打診
2018年9月1日 09:30
[映画.com ニュース]米Amazonがハリウッドのメジャースタジオにオリジナル映画製作を打診していると、米Deadlineが報じた。
米Amazonは、Amazon内のストリーミング動画サービスPrime Video向けのコンテンツ獲得予算を急増させていることで知られているが、現在、メジャースタジオのソニーとパラマウントの2社と共同製作について協議をしているという。Amazonがモデルとしているのは、ライバルのNetflixが今春世界配信を行った「クローバーフィールド・パラドックス」だという。パラマウントは同作を劇場映画として製作したものの、劇場公開前にNetflixに売却。「クローバーフィールド HAKAISHA」「10クローバーフィールド・レーン」に続く大ヒットシリーズの最新作とあって、大きな注目を集めた。
Amazonプライム会員を増やすためには、Prime Videoに魅力的なオリジナルコンテンツを取り揃えることが有効だと捉えているAmazonは、数多くの知的財産を抱えるソニーとパラマウントにアプローチ。製作費を提供する代わりに、人気シリーズの最新作やリブート作品を独占する狙いがあるようだ。
一方、メジャー2社にとっても、米通信大手AT&Tによるタイムワーナーの買収や、ディズニーと20世紀フォックスの統合など業界再編が進むなかで、Amazonとの連携するすことで制作リスクを回避できるメリットがある。
交渉は初期段階で、関係者はノーコメントとしている。