化石のプロが激白!太古の超巨大ザメ“MEG”、今も日本のどこかに?
2018年8月23日 12:00

[映画.com ニュース] 全長23メートル、体重20トンの超巨大ザメ“メガロドン”の恐怖を描き、全世界興収3億ドル突破を果たした「MEG ザ・モンスター」。200万年前に絶滅したとされるメガロドンの真実とは? 本作の日本公開を前に、化石の専門家である城西大学化石ギャラリー学芸員・宮田真也氏が、太古の地球に実在した超巨大ザメについて解説した。
そもそも、メガロドンとはどんな生物だったのか。宮田氏によれば「正確にはカルカロドン・メガロドン(またはカルカロクレス・メガロドン)と呼ばれる絶滅したサメ」だといい、1700万年くらい~260万年くらい前まで、地球上に生息していた巨大かつ凶暴なサメを指す。サメの先祖ではなく“絶滅したサメ”に該当するのだという。化石が世界中で見つかっており、ここ日本でも埼玉県、群馬県、茨城県、宮城県などでメガロドンの化石が産出された事例があるそうだ。
メガロドンの大きさについては「サメは軟骨魚類なので、一番硬い歯の部分、または骨化している背骨しか見つかっておらず、正確な全長は不明です」。ただし、「見つかった歯の大きさから全体像を予測できる」といい、「一時期は20メートルを超えていたと考えられていましたが、現在は12メートル前後の大きさだったと推測されます」と解説。映画の中で大暴れするメガロドン“MEG”は、全長23メートルという設定で「信じられないくらい大きいですね」と驚きを隠せない様子だ。
太古の海を支配したメガロドンの絶滅した理由は「不明」としながらも、2016年には、何らかの理由で生息域が減り、徐々に絶滅したとする研究発表もされた。「メガロドンの減少した時期は、シャチなどの歯クジラが進化した時期、そしてホホジロザメが出現した時期とある程度重なるので、絶滅の要因と関係している可能性があるかもしれません。あくまで、推測の域は出ていないです。謎が多い生き物ですよ」(宮田氏)
それだけに、気になるのは「今もどこかの海に“MEG”が生息しているのではないか?」という疑問だ。宮田氏は「生存しているという証拠がないですからね」と前置きしつつ、映画さながらの大パニックが、現実世界に起こる可能性は「ゼロとは言えない」とコメント。「2005年に京浜運河の方面で、ホホジロザメが発見された事例がありますし。もちろん、超巨大ザメであれば、それなりの深さも必要ですが、もし(メガロドンが)生存していたら、お台場に出現してもおかしくはないと思います」と締めくくった。
「MEG ザ・モンスター」は、9月7日から全国公開。
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