「皇帝ペンギン ただいま」が“南極海史上最長・最深”の水中撮影を実現していた!
2018年7月25日 17:00

[映画.com ニュース] 第78回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞し、全世界で約2500万人が鑑賞した「皇帝ペンギン」の続編「皇帝ペンギン ただいま」が、8月25日に日本公開を迎える。氷点下40度にも達する南極の過酷な環境で暮らす皇帝ペンギンの、まるで人間を思わせるような親子の絆が捉えられているが、史上最長時間・最深記録を達成して水中撮影された南極海の映像にも注目が集まっている。
本作では、地上の撮影に最新鋭のデジタル4Kカメラとドローンが導入されたほか、2005年の前作ではわずかしか撮影できなかった水中の様子を映像に収めるために、新たに機器を開発。水温マイナス2度、水深100メートルでの、「南極海初」となる人間による連続撮影に挑戦した。結果は見事に成功。南極海史上最長記録となる6時間の水中撮影を実現し、澄み渡る南極海を飛ぶように泳ぎ回って漁をするペンギンの姿のほか、氷の下の海に生息する多彩な生きものの姿を捉えた。
メガホンをとったリュック・ジャケ監督は「皇帝ペンギンは一生の半分を水中で過ごすにも関わらず、前作では水の中での姿をあまり見せられませんでした」と前作時のフラストレーションを吐露。「前作からの期間でカメラの技術が発展し、熟練したダイバーとその機材を使いこなせるスタッフに出会うことができたおかげ」と今回の成功の理由を明かし、「水中での映像をお見せできる環境にあったことが、続編を作ろうと思った大きな理由のひとつです」と伝えている。
4層にも重なったダイビングスーツ、ダイビングタンクなど、機材の総重量は90キロ。今回の撮影で30回も氷の下に潜ったという水中カメラマンのローラン・バレスタは、「これまでで最も体力を消耗する撮影でしたが、南極海にはコンブの森や4メートルの長さにもなるワカメが生えていたり、巨大なヒトデや何千ものホタテ貝がひしめき、予想以上に生命がたくましく生きていました。私たちが撮影したものは、世界初の貴重な映像です」と振り返っている。
「皇帝ペンギン ただいま」は、8月25日から全国順次公開。
(C)BONNE PIOCHE CINEMA - PAPRIKA FILMS - 2016 - Photo : (C) Daisy Gilardini
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