南沙良、初主演映画で成長実感「コンプレックスと向き合う大切さに気づいた」
2018年7月14日 15:50

[映画.com ニュース] 女優の南沙良と蒔田彩珠が7月14日、初主演映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の初日舞台挨拶を、共演の萩原利久らと東京・新宿武蔵野館で行った。
きつ音症の志乃(南)とギターが得意だが音痴の加代(蒔田)が出会い、バンド活動を通じてそれぞれの悩みを克服し成長していく高校1年生の青春物語。撮影は昨年4月で、久しぶりに衣装の制服を着た南は「セーラー服にあこがれていたので、ときめいたことを思い出しました」、蒔田も「撮影はだいたい制服だったので懐かしい」と笑顔をはじけさせた。
南は実際にきつ音症の人に話を聞くなどして役づくりを進め、「原作を読むまでは、きつ音のことを知らなかったので、理解を深めるところから始めました。きつ音の方の話を聞いて感じたことが大きかった」という。そして、「自分の中にもたくさんコンプレックスがあった、それまではすべてを排除することばかり考えていたけれど、この作品と出合って嫌なところと向き合うことが大切なんだと気づくきっかけになった」としみじみ話した。
一方、「志乃の言葉を最後まで待つようにした。志乃の気持ちをくんで関わっていこうと思いながら演じた」という蒔田。撮影前の湯浅弘章監督の言葉が印象的だったそうで、「気持ちをどれだけつくっても、顔や体で表現しないと伝わらないということを言われ、その後の作品でも生かされています」と感謝した。
蒔田の「覚えていますか?」の問いかけに、湯浅監督は「おっ、おう」とあいまいに返したものの「役が15、16歳なので、その年齢の子を選んだ時点でリアリティがある。僕は感情の持って生き方を調整しただけ」と説明。本作が長編商業映画デビューとなり、「僕も役者も粗削りだけれど、作品のモチーフといい具合にシンクロした。処女作はもう、超えることはできないんじゃないかと思う」と自信のほどをうかがわせていた。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)