山下智久「コード・ブルー」共演者は「親戚」 10年間の歩みと絆を明かす
2018年6月1日 06:00

[映画.com ニュース] ドクターヘリが題材の人気ドラマシリーズを映画化した「劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」の撮影現場が、報道陣に公開された。シリーズ誕生から10年間、作品とともに歩んできた山下智久が取材に応じ、今作に挑むモチベーションや、“仲間”“フェロー”に対する思いを明かした。
リアルな医療・災害・事故現場の描写や、主人公らによる成長と絆の人間模様が人気を博す「コード・ブルー」。2008年のドラマ第1期スタート以来、09年にスペシャルドラマ、10年に第2期、17年に第3期が制作され、いずれも高視聴率を記録してきた。シリーズ10周年の節目に公開される劇場版では、初の海難救助を扱い、「海ほたる」と「成田空港」で立て続けに発生した大事故を描く。
報道陣が訪れたのは、2017年12月20日に東京・世田谷区の東宝スタジオで行われたセット撮影。大事故を起こしたフェリー内の車両エリアが再現されており、セットに足を踏み入れるや、事故の凄まじさを物語る壮絶な光景が眼前に広がった。衝撃により投げ出された無数の車が衝突し合ったため、ガラスや金属片がいたるところに散乱し、あたりを埃っぽい空気が覆っていた。見る影もなく大きくひしゃげた“鉄の塊”は、折り重なるように積み上がり、まるで迷路のように行く手を阻んだ。
そのなかの1台、鉄パイプがフロントガラスに突き刺さり、後部座席にまで達している車両に、藍沢耕作役の山下はいた。白石恵役の新垣結衣、雪村双葉役の馬場ふみかとともに、腹部をパイプに貫かれた患者の命を救うため、全力を尽くすシーンを撮影していく。患者の容態は悪く、3人は動きが極端に制限される狭い空間で、迅速な処置を要求される大掛かりな手術に踏み切っていく。吹き出す血液、弱々しく動く患者の手。手術器具がこすれる金属音、患部と手が触れる粘着質な音。藍沢らの切迫した会話が飛び交うそこは、映画の撮影ではなく、実際の救命現場を目の当たりにしているような、そんな錯覚にとらわれる瞬間すらあった。
撮影の合間に取材に応じた山下は、シーンの緊迫感を途切れさせずに言葉を継いだ。「『映画だから』という特別な気持ちの入れ方は、ないです。ずっと続いている作品ですし、あくまでも普段どおり演じています」と、10年続くシリーズの“リアリティ”を、変わらずに表現することに注力していると明かす。
ドラマ第1期スタートから現在まで、病院に担ぎ込まれる“生死をさまよう患者”を目の当たりにし、無力感に苛まれることもあった。「病院で撮影していると、実際に生死をさまよう患者さんが来ることがあります。その時、自分は何もできなくて、『結局、自分たちは医療の真似事をしているだけ』と落ち込むんです。しかし一方で、手紙などで『ドラマを見て、息子がお医者さんになろうと猛勉強しています』と感謝されることもあります。これが“僕らのやっていること”であり、僕らなりの“誰かを救うということ”なのだと思います。そこにかけるモチベーションは、改めて燃え上がってきました。僕らのやるべきこと。存在する意味。自信をもって取り組んでいくことが、僕らにできることです」。
終始、真剣な表情を浮かべていた山下。だが、ともに歩んできた新垣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介、そして第3期から参加した有岡大貴、成田凌、新木優子、馬場との関係に言及する時、ふっと、顔が和らいだ。「もう、親戚ですよ。何をしゃべるでもなく、ただそこにいる。みんなで楽屋に集まって、夕方のニュースを見てああだこうだ言ったり。5人もフェローも、『親戚か』って(笑)。彼らも僕らも、いいタイミングで、いい人に出会ったんだと思います」。
キャスト陣の仲については、シリーズ誕生から見守る増本淳プロデューサーも「この(初代メンバー)5人だから、ここまでこれた」と断言する。「演じている役者陣が(関係性の)バランスを取れるかどうかは、こればかりはなかなか運命にも左右されます。最初に会ったときからこの10年間、あの5人が嫌な空気になったことがないんです」と思い返したうえで、「常にみんな良いライバルで、変にベタベタ仲良くもしないけど、誰かが意地悪をすることもない。全員がいい形で刺激を与えて、尊敬もしあって物語をつくっていける。よく監督と話すんです。『あの5人だから成立しているよね』と」と彼らの関係性を説明した。
一方で増本プロデューサーは、今作の撮影では「撮影に入る前に、あの5人とはかなり長い時間話し合いました。トータルで7、8時間打ち合わせを重ねて撮影に入る。連続ドラマでは、あまりやらなかったことです。せっかく映画という形でやるからには、演じる彼らも思う所があれば全部伝えたい、という強い願望がありました」とも語る。長時間に渡る打ち合わせが、会心のシーンを生み出すきっかけになったそうだ。「僕が『最大の見せ場だ』と思っているシーンは、その打ち合わせをするまでは、(台本にも)なかったんです。彼らと話しているうちに、『そういうシーンを作ろうか』となり、撮影を進めていったら、結果としてそこが一番の見せ場だと思ったんです。あの5人が、正しい答えに導いてくれた。『コード・ブルー』の全部が、その2分ほどの“集大成”と呼べるシーンに入っています」。
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