天才子役J・トレンブレイ来日!「親切にすること」でいじめ撲滅訴え
2018年5月31日 20:51
[映画.com ニュース]全世界800万部を売り上げた人気小説を映画化した「ワンダー 君は太陽」のジャパンプレミアが5月31日、東京・TOHOシネマズ六本木で開催され、来日中のジェイコブ・トレンブレイ、スティーブン・チョボウスキー監督とタレントの藤本美貴、鈴木福が舞台挨拶に出席した。
映画は、R・J・パラシオ氏の小説「ワンダー」を原作にしたヒューマンドラマ。先天性の障がいで人と違う顔をもつ少年・オギー(トレンブレイ)が、5年生にして初めて学校に通い、周囲の人々と共に成長していくさまを描く。チョボウスキー監督が脚本を兼ねた。
劇中で、米著作家ウエイン・W・ダイアーの「正しいことをするか、親切なことをするか、どちらかを選ぶときには、親切を選べ」など多数の格言が紹介されることにちなみ、登壇陣はそれぞれが人生で大切にしている格言を発表。トレンブレイが、「『親切さを選んで、いじめを終わらせよう』。僕は学校のみんなが仲間外れになっていないか、楽しめているかに気を配っているよ。親切にすることは実はすごく簡単なんだ。笑いかけて、楽しもうとするだけだから。スマイルから始まるんだ」といじめ撲滅を訴えると、会場からは拍手が送られた。
一方のチョボウスキー監督は、「『誰も自分の見た目を変えることはできないが、誰もが自分の見方を変えることはできる』。今作では“人とは違う顔”を持つ男の子が主人公ですが、本当はみんなが違う顔を持っています。多くの人が見た目をとても気にして、自分に批判的な目を向けてしまう。今作で伝えたいことのひとつは、自分が持っているものに敬意を払って、美しさを見つけることができれば、世界中の方が同じようになれるのではないかということです」と語った。
またチョボウスキー監督は、藤本に今作での最大の挑戦を尋ねられると、「観客からリスペクトを勝ち取ること」と回答。「観客にはエモーショナルな旅をして欲しいけれど、安い涙ではいけない」「親切な心、ユーモア、共感、思いやり、映画への愛をしっかりと感じながら作らなければと思いました」と思い入れの強さを明かした。
トレンブレイは、鈴木から顔全体への特殊メイクについて聞かれ、「とてもかゆくて取ってしまいたいと思うこともあったけれど、あのメイクはすごく高いからダメなんだ(笑)」と茶目っ気たっぷりに回答。「メイクを忘れてしまうくらい心地良いときもあったけれど、すごく暑かったよ」と撮影時を振り返った。
終始大人顔負けのトークを繰り広げたトレンブレイだったが、約2年ぶりの来日の感想を聞かれると、「東京ディズニーランドに行ってすごく楽しかった! ハリネズミカフェに行ったら、手にうんちをされちゃた。原宿にも行ったし、とても楽しんでるよ!」と、11歳らしい感想とチャーミングな笑顔で観客をとりこにしていた。
「ワンダー 君は太陽」は、6月15日から全国公開。
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