パリの空に響くメロディ…演奏家と子どもたちの交流描く「オーケストラ・クラス」予告編公開
2018年5月31日 10:00
[映画.com ニュース] 挫折したバイオリニストと初めて音楽に触れる子どもたちの交流を描いたフランス映画「オーケストラ・クラス」の予告編が公開された。
音楽に触れる機会の少ない子どもたちに無料で楽器を贈呈し、プロの演奏家たちが音楽を教えるフランスの実在の教育プログラムから着想を得た物語で、音楽や人生の喜び、素晴らしさを描き出すヒューマンドラマ。バイオリニストとして行き詰まり、パリ19区にある小学校に音楽教育プログラムの講師としてやってきたシモンは、子どもたちに音楽を教えることに四苦八苦するが、次第に成長していく子どもたちと向き合うことで、自身もまた音楽の喜びを取り戻していく。
予告編は、楽器に触れたこともなく、いたずら盛りで集中力が30秒も続かない子どもたちを前に、赴任早々に自信を喪失してしまうシモンの様子から始まる。しかし、バイオリンの才能を持った少年アーノルドを中心に、感受性豊かな子どもたちは徐々に音楽の魅力と演奏に夢中になっていき、失敗や経験を重ねながらも成長していく。そんな子どもたちとともに、演奏会でスタンディングオベーションを受けることを目標に、再び前向きになっていくシモンの姿が映しだされる。
予告編の中では、住宅街の屋上で子どもたちが楽器を練習するシーンがひときわ印象的に描かれている。開放感と美しい景観の中、パリの空にメロディが響き渡り、劇中でも生徒同士、また生徒と先生が心通わせる特別な場所になっているという注目のポイントだ。あわせて公開された場面写真にも、屋上で演奏する子どもたちの姿が収められている。
「オーケストラ・クラス」は、8月18日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国順次公開。