柴咲コウ、3年ぶり映画出演!「ねことじいちゃん」でヒロイン役
2018年5月28日 15:00
[映画.com ニュース] 落語家の立川志の輔が映画初主演を飾る「ねことじいちゃん」のヒロイン役を、女優の柴咲コウが務めていることがわかった。柴咲にとって、「信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)」以来約3年ぶりの映画出演となる。
映画は、ある小さな島で暮らす70歳の大吉じいちゃん(志の輔)と猫のタマによる慎ましくも豊かな時間を描く。2年前に妻を失くした大吉は、東京に住む息子・剛に心配されながらも、飼い猫のタマ、隣に住む幼なじみの巌らたくさんの友人と猫に囲まれ、穏やかな日々を過ごしていた。しかし、親しい友人の死や大吉の体の不調など、このまま続くと思っていた毎日に変化が訪れはじめる。原作は、ねこまき(ミューズワーク)氏による同名人気コミック。世界的に有名な動物写真家・岩合光昭が、映画監督に初挑戦した。
柴咲が演じたのは、都会から島へ移住してカフェを開いた謎の女性・美智子。よそからきた若者に島の年寄りたちは戸惑い警戒するが、その笑顔と優しい人柄にひかれ、美智子のカフェは人と猫のたまり場になっていくという設定だ。
出演の決め手は、「(岩合監督と志の輔の)“初めて”を、現場をともにして体感したい」「なにせ猫が大好きなので、猫と楽しく毎日を過ごすように撮影ができたら最高だなと思って」と明かす柴咲。映画を、「猫と島の人たちの暮らしを通して、どうしたら朗らかな気持ちで生きていくことができるか、本当に豊かなこととは何か、これからの年の取り方を前向きに考えさせてくれるメッセージが随所散りばめられている作品になるのではないかと思います」とアピールしている。
岩合監督は、柴咲の出演に「初監督の私を、素晴らしい演技力で助けてくれました」「まさにこの映画の光となってくれている存在でした」と感謝。志の輔は、「現場に凛と立っていらして、ひと言ひと言、言葉がすっと心に入ってくる芝居をされる。やっぱり役者さんはすごいなと改めて思いました」とその存在感を賞賛しながらも、「休憩中に私の膝の上に座っていたタマが、柴咲さんが来た途端に、彼女の方へ行こうとするんです。オスですし、やっぱりきれいな女性が好きなんでしょうね。タマを少し憎く思った瞬間でした」と嫉妬交じりにコメントしている。
「ねことじいちゃん」は、2019年早春に全国で公開。