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ディーン、主演映画が仏など4カ国で公開へ「世界を駆けてほしい」

2018年5月26日 15:55

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初日挨拶に立ったディーン・フジオカら
初日挨拶に立ったディーン・フジオカら

[映画.com ニュース] 俳優のディーン・フジオカが主演する映画「海を駆ける」が5月26日、全国24スクリーンで封切られた。ディーンは共演の太賀鶴田真由阿部純子深田晃司監督と東京・テアトル新宿で初日舞台挨拶。ロケ地のインドネシアからセカール・サリも駆け付けた。

深田監督が、インドネシアのバンダ・アチェを訪れた際に抱いたイメージを脚本化したオリジナルのファンタジー。現地の海岸に突然現れる謎の男を演じたディーンは、「不思議な世界観で、見た人それぞれの人生観、死生観が問われると思う。それぞれの考えを話し合ってほしい」と訴えた。

現地では、「アザーンというイスラム教の礼拝の時間が1日に5回くらいあって、インドネシアのスタッフはじゅうたんを敷いてお祈りをしていた。その間は仕事をしてはいけないので、日本人はしない振りをしながら仕事をしていました」と新鮮な体験を告白。食事など撮影の合間には、インドネシアのスタッフが歌い出すと全体に広まって大合唱になったそうで、「日本代表(で参加したの)は、太賀でした」と明かした。

さらに、「現地の人がどうやったら成功するかを真剣に話していて、デビュー話もあった」と暴露、その太賀は「いけんじゃねえか、とちょっと思った自分を反省しています」と苦笑い。現地の言葉で甘えん坊を意味する「マンジュ」と呼ばれて愛されていたそうだが、サリは「顔が面白いので、笑いをこらえるのが大変でした」と明かし、太賀をさらに閉口させた。

クライマックスでまさに“海を駆ける”シーンがあるが、ディーンは「周りがすべてインド洋という不思議な景色、体験でした。頭から海に突っ込んだけれど、水の中で逆さまになった時に耳と鼻に水が入ってきたのも衝撃的でした」という。深田監督は撮影法の詳述は避けたが、「CGは使っていません」とニヤリとした。

同作はインドネシアをはじめフランス、中国、台湾での公開も決定。ディーンは、「海を越えて、バックグラウンドの違う人たちの意見も聞けるきっかけになると思う。世界に駆けていけるよう、応援してほしい」とタイトルに絡めてアピールしていた。

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