写真家・鋤田正義、初ドキュメント映画公開を機に「これからは風景写真やスナップを」
2018年5月19日 14:33

[映画.com ニュース]時代の寵児たちをカメラに収めてきた写真家・鋤田正義氏の初ドキュメンタリー映画「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」が5月19日、全国6スクリーンで公開初日を迎え、鋤田氏と出演したプロデューサー・ディレクターの立川直樹氏が東京・新宿武蔵野館での舞台挨拶に出席した。
デビッド・ボウイとの40年以上におよぶコラボレーションをはじめ、イギー・ポップ、マーク・ボラン、ジム・ジャームッシュ、寺山修司、YMO、忌野清志郎らを撮影してきた鋤田氏の、人柄や創作活動を追った今作。鋤田氏は「1回だけ見た」そうで、「半分覚えてない(笑)。恥ずかしいんですよ。いつもは撮る側なので、撮られるというのはどうも落ち着かない。もうちょっと時間が経たないと、わからないんじゃないかな」と違和感を口にしていた。
さらに「ポートレートを撮る時、『50・50の同じ目線で』と密かに信念に思っていました。上から目線でも、下から目線でも嫌なんです」と前置きした鋤田氏。「こういう映画になっちゃったら、ポートレート撮れないな、と思った」といい、その真意を「巨匠とか言われるでしょ。(被写体に鋤田氏の撮影を強く意識されると)自分のやりとりやセッションが違ってくるから」と説明する。今後は「ここにきて、きっかけの時期かな。これからは風景写真やスナップを」と話したが、「ポートレートも依頼は来ると思いますけど、どういうふうになっていくかな。拒否する気はないですけどね」とも語っていた。
また、5月5日に80歳の誕生日を迎えた鋤田氏。観客から「おめでとうございます!」と祝福され、好物であるどら焼き(特大サイズの直径約30センチ、重量約2キロ)をプレゼントされると、「福岡の地元に成金饅頭というのがあるんですよ。これくらい大きいやつ。成金饅頭に負けてないです」とニンマリ笑顔を浮かべた。最後に、満場の客席に向け「朝早くから来ていただいて、本当に感謝します。どうもありがとうございました!」と頭を下げ、舞台挨拶を締めくくっていた。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

あなたがまだ出合っていない“人生の1本”
“生涯ベスト”の絶賛!笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)