“パローレ、パローレ”の歌姫の波乱の生涯を描く「ダリダ あまい囁き」監督、主演インタビュー映像
2018年5月16日 16:00
[映画.com ニュース] 2018年に生誕85周年を迎え、「あまい囁き」「18歳の彼」などの楽曲で知られるフランスの歌姫ダリダの波乱に満ちた生涯を描いた「ダリダ あまい囁き」の公開を前に、リサ・アズエロス監督と、本作主演に抜てきされたイタリア人女優ススベバ・アルビティのインタビュー映像が公開された。
映画は、1933年、エジプト・カイロのイタリア移民の家系に生まれたダリダはミス・エジプトに輝いたのち、56年に歌手としてデビュー。それからわずか2カ月でゴールドディスクを受賞し、一躍スターダムに上り詰めた。アラン・ドロンとのデュエット曲「あまい囁き」や「18歳の彼」など、世界的なヒット曲も生み出したダリダは女優としても活躍。輝かしい成功の一方、私生活では恋愛に翻弄され、87年5月に自ら54年の生涯を終えたダリダの生涯を、数々の名曲、華やかなファッションとともに描いていく。
このほど公開された映像で、「ふさわしい女優がいなければ撮らないと決めていた」とダリダ役の選考に難航しながらもこだわりを譲らなかったことを明かすアズエロス監督。アルビティは、ダリダの歌しか知らなかったそうだが、ダリダのインタビューを見た時、彼女に突き動かされているような親密さを覚えた、オーディションでダリダがかつて周囲の反対を押し切って歌うことを切望した「灰色の途」を披露。「役を演じるというよりもこの役に何かを与えたいと思った」と語るなど、情熱的に生きた歌姫を、二人三脚で体現したエピソードが収められている。
「ダリダ あまい囁き」は、5月19日から角川シネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ他全国公開。