60年代のフランスから届いた、美しい恋と別れ “忘れ去られた名匠”ギィ・ジル監督2作品公開
2026年1月13日 17:00

2000年代以降、回顧上映が相次ぎ、再評価の機運が高まった“忘れ去られたヌーヴェルヴァーグの名匠”ギィ・ジル監督の初期2作品、「海辺の恋」(1963)と「オー・パン・クぺ」(1967)が公開される。ティーザービジュアル&特報映像が披露された。

1980年代末、病に倒れエイズを発症し、1996年2月3日に57歳で逝去したギィ・ジル監督。生前はほとんど知られることのなかった監督だが、2000年代以降、ラ・ロシェル映画祭やルサス映画祭、シネマテーク・フランセーズなどで回顧上映が相次ぎ、再評価の機運が高まった“忘れ去られたヌーヴェルヴァーグの名匠”だ。
©1965 Films Galilée1959年のギィ・ジル監督短編映画「 Au biseau des baisers」を気に入った名匠ジャン=ピエール・メルビルが資金の一部を援助し3年の歳月を経て完成させた初の長編映画「海辺の恋」(1963)はロカルノ映画祭で批評家賞を受賞し、当時静かな注目を集めた。揺れ動く若者たちの愛の儚さを描いた自伝的作品である本作は、主演のダニエル・ムースマン、ジュヌビエーブ・テニエに加え、友人役としてギィ・ジル本人も出演。さらにジャン=ピエール・レオ、ジャン=クロード・ブリアリ、アラン・ドロン、ジュリエット・グレコなど時代を象徴する俳優たちも静かに物語を彩る。
©1968 Machafilm死を選んだ亡き恋人との記憶と共に生きる女性を描いた長編映画2作目「オー・パン・クぺ」(1967)は、愛の記憶と不在の痛みをめぐる物語。現在をモノクロ、追想の断片をカラーで紡いだ繊細でメランコリックな映像は、作家・映画監督のマルグリット・デュラスが「映画においてかつてなかった愛の表現」と絶賛した。
2026年4月18日からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
この作品での愛はベッドでの抱擁によって語られるものではない。愛は顔によって想起される ── 繰り返し映し出される女性の顔、視線。それはただただ感嘆させられる。こうした試みはこれまで一度も映画でなされたことはないだろう
(C)1965 Films Galilée
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