“現役女子大生監督”松本花奈、R・リンクレイター監督の苦悩に共感
2018年3月17日 22:30

[映画.com ニュース] 「6才のボクが、大人になるまで。」などで知られるリチャード・リンクレイター監督を追ったドキュメンタリー映画「リチャード・リンクレイター 職業:映画監督」が3月16日、北海道・夕張市で開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」で特別上映され、現役女子大生映画監督・松本花奈がトークショーに出席した。
「スラッカー」「ビフォア・サンセット」「スクール・オブ・ロック」など、インディペンデントとメジャーを往還し、今年でデビュー30周年を迎えるリンクレイター監督。映画館がひとつしかない田舎町で育った少年時代や、レフ・トルストイの影響で書き始めたという日記、クリエイターや俳優陣らによるインタビュー、撮影時の実際の映像を交え、常に新しいことに挑戦し続ける生きざまを立体的に浮かび上がらせる。
2016年の本映画祭で、審査員特別賞と観客賞をダブル受賞した松本監督。感銘を受けたリンクレイター監督の演出方法として、「役者さんへの演出方法として、役柄が当時聞いていたであろうCDなどをポンと渡し、『聞いてみて』と。いいなあ、なるほどと思った。『こうして』と言うのではなく、アイデアを逆に求めること、皆でクリエイトしているところに魅力を感じました」と熱っぽく語った。

さらに、自身が映画監督を志したきっかけを「学校の文化祭。すごく好きで」と告白。「ひとつのことに向かって皆で団結し、同じ目標に向かってつくっていくことが好きで、その部分が共感しましたね」と思いを重ね合わせ、「自分の夢のために映画をつくっていて、とはいえ商業的にもつくらないといけないことに悩まれていて。皆一緒なんだと思った。自分が撮りたいものを撮ると、共感してもらえないかもしれない。共感してもらおうとすると、自分が撮れないものが撮れなくなってしまう。そこのバランス感覚は、私も考えたいと思いました」と反芻するように話していた。
また、松本監督お気に入りのリンクレイター監督作は、12年間にわたり同一キャストで撮影した「6才のボクが、大人になるまで。」。「例えば3年前に見た映画を今見ると、その時の状況がフラッシュバックしてくる。リンクレイター監督の作品は、それが起きやすい」と分析していた。
「リチャード・リンクレイター 職業:映画監督」は、4月にスターチャンネルで独占放送予定。なおゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018は、3月19日まで開催される。
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