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「ジュマンジ」の“ギャップ萌え”演技で新境地!ロック様がヒットの要因を考察

2018年3月16日 17:30

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作品への愛着を存分に語った
作品への愛着を存分に語った

[映画.com ニュース] 「ワイルド・スピード」シリーズで知られる“ロック様”ことドウェイン・ジョンソンが、“高校生”役に挑戦した大ヒット作「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」について語った。

全世界興行収入約9億4000万ドルの大ヒットを記録中の本作。はみ出し者の高校生4人が、「ジュマンジ」というテレビゲームの世界に吸い込まれ、ゲーム内のキャラクターに変身してしまう。4人は現実世界へ戻るため、謎の敵やどうもうな動物たちに追われながら、ミッションクリアに挑む。ジョンソンは、見た目はゲーム内の最強キャラクターだが、中身は気弱でオタクな高校生というギャップある役どころに挑戦。これまでのイメージを覆す抱腹絶倒の演技を繰り出し、新境地を開拓している。

「完成した本編を初めて見たとき、特別な作品が完成したと実感したよ!」と充実感を漂わせたジョンソンは、「オリジナル版『ジュマンジ』のスピリットを継承しながら、新たなひねりを加え、新世代に作品を届けられた部分が非常に良かったと思う。そのひねりはなんといっても、大人の役者である我々がティーンエイジャーの役を演じているという部分だよね。ストーリーも楽しさだけではなくて、気分が高揚するような素敵なラストを迎える点も良かった。特に現代社会は暗い空気感があるからこそ、大きなスクリーンで楽しい気持ちになるということがまだまだ大切だと考えている。だから、大ヒットの要因はさまざまなアイデアと、皆が求める楽しい作品になったという、コンビネーションじゃないかと感じているよ」と考察。

「2面性を持つキャラクターを演じられて最高だったよ! なかなか役者としても、これだけやりがいのある役どころは珍しいし、素晴らしいキャラクターを演じられたと思う」と自身が演じたスモルダー・ブレイブストーン(外見)/スペンサー(中身)に対する愛着を語ったジョンソン。「実際に演じるまで気づかなかったんだけど、すべてのシーンで2つの感情を表現しなければいけなかったんだ。いつも何かにおびえている10代の少年でありながらも、同時に非常に能力が高くて強いゲームキャラクターを演じる。やるべきところはしっかりと片付けるという気持ちも表現しないといけなくて、まるで使ったことのない筋肉を使うような感覚だったよ」と新たな挑戦を楽しんだようだ。

本作では製作総指揮も務め、現場でも共演のジャック・ブラックと共にチームを盛り上げていたというジョンソン。「実は、役名の『スモルダー』は俺が名付けたんだ!」と明かし、「英語では『変わった熱い表情をする』という意味を持つんだ。あるとき監督に『気に入らなければ、くだらないアイデアだと言ってくれていいんだけど……。ゲームキャラだから自分が意識していないうちに、ケイリー・グラントといった黄金期の映画スターたちが行った“キメ顔”をついやってしまう。そんなアイデアはどうかな?』と提案すると、監督がすごくウケてくれたんだ。それがきっかけで役名が採用されたんだよ」と続ける。該当のシーンは本編でもばっちり収録されており、見る者の爆笑を誘うアクセントになっている。

斬新なアイデアの詰まった本作だが、オリジナル版の人気の高さから、製作当初はネガティブな意見も少なからずあったという。だが、ふたを開けてみれば配給のソニー・ピクチャーズ最大のヒットとなり、続編製作も早々に決定。世界に「ジュマンジ」ブームを巻き起こしている。その理由は、設定の面白さもさることながら、「外見が変わることで自分自身の悩みや弱点を克服する」という成長ドラマが核に据えられている点にもあるだろう。

「自分自身が受け取り、世界中の観客が受け取ってくれた1番のメッセージというのは『ありのままの自分でいいんだ、人と違ったって大丈夫なんだ』ということなんじゃないかと思っている」と語ったジョンソンは、「思春期のころは不安な気持ちが多くなって、何か発言するにしてもその場にハマるようなことを言いたいとかいう気持ちがどうしても強いもの。この映画の冒頭は、まさに(登場人物の)みんなが同じような不安を抱えているけれど、映画が終わるころには、『あるがままの自分でいいんじゃないか』という風に思えているというのが、すごく素敵なメッセージだと考えているよ。俺自身も、キャリアを積んで(プロレスラーから)ハリウッドに転向したころ、同じような経験をしているから、この物語は自分にとってとても特別なものだし、色々な形で俺自身に通じるものがあるんだ」と熱い思いを吐露した。

ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」は、4月6日から全国公開。

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