玉森裕太×吉岡里帆×染谷将太！東野圭吾「パラレルワールド・ラブストーリー」実写映画化

累計発行部数が110万部を突破した「パラレルワールド・ラブストーリー」は、東野氏自身が帯コメントで「アイデアが生まれたのは20代。小説にしたのは30代。そして今ではもう書けない」と記した意欲作。「愛する彼女は、本当に自分の恋人なのか？　それとも、親友の恋人なのか？」というテーマを基に、2つの異なる世界「パラレルワールド」を行き交う男女3人の愛を描く。メガホンをとるのは、「宇宙兄弟」「聖の青春」の森義隆監督。異色の本格恋愛小説の実写化を手がけるにあたり「撮影、照明、美術…まったく世界観の異なる2本の映画が同時進行で進むような作品を作る」と意気込みを見せている。

玉森が演じるのは、2つの世界それぞれを生き、愛する女性への思いと親友との友情の間に揺れながら翻弄されていく青年・敦賀崇史。「2つの異なる世界が同時進行するというミステリアスな設定と、男女の三角関係を描くリアルな部分の両面を持つ作品なので、僕自身も崇史と一緒にドキドキを味わいながら、パラレルワールドって一体何なのか？　体感しながら演じていきたいです」と意欲十分。「信じていたものが脆く崩れていく儚さや、コントロールできない感情みたいなものをどう表現するのか、この役は自分にとっての挑戦です。集中して精一杯この役に向き合いたいと思っています」と語っている。

1つの世界では崇史の恋人、もう一方の世界では染谷扮する崇史の親友・三輪智彦と付き合っているという設定のヒロイン・津野麻由子に挑む吉岡は、「麻由子は2つの世界をまたいで登場し、心の記憶にひっかかりを感じさせる役どころが面白く、『当たり前の現実なんてないんだ』と訴えかけるような役割も担っていると思います」と分析。「見えない思いを伝えるためにも繊細に丁寧に演じていきたいです」と話すと、「東野さんのあまりにも先を進んでいる脳の中と、これを映画化しようと走り続けてきた製作チームに今の時代が追いついてきたのかなと思うと、すごくロマンを感じます。少し前にはファンタジーのように思えていたこの題材が、今の時代にはリアリティを秘めていて、実は生々しい設定であるところにも惹かれています」と告白している。

崇史と同じ研究所に勤める天才肌の研究者・三輪に息吹を注ぐ染谷は、「脳という宇宙のような壮大な世界の中で起きる唯一無二なラブストーリー」と本作を説明する。そして、崇史の親友であり恋敵という様々な表情を持つ役どころを担うことについて「智彦という魅力溢れる役で生きれることに感謝しています」と語り「感情と記憶という切っても切り離せない関係がパラレルして愛が生まれるのか？　失われるのか？　皆さんをこの迷路に巻き込む一筋縄では行かないラブストーリーを楽しみにしていてください、そして目撃してください」とメッセージを送っている。

「危ういアンバランスと不思議な緊張感をはらんだ、面白い組み合わせの3人が集まりました」とキャスティングに自信をみなぎらせる森監督。「愛憎と混乱のパラレルワールドを舞台に、彼らがどんな化学反応を起こすのか。誰が誰とハモり、誰が誰を食ってしまうのか。そして、最後にはどんな映画が立ち上がって来るのか、まだまったく想像がつきません。つまり、とても刺激的な撮影現場になるだろうという予感をひしひしと感じています」とコメントを寄せている。「パラレルワールド・ラブストーリー」は、19年全国公開。