【第41回日本アカデミー賞】最優秀賞アニメ賞は湯浅政明監督作「夜は短し歩けよ乙女」
2018年3月2日 22:42

[映画.com ニュース]第41回日本アカデミー賞の授賞式が3月2日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、湯浅政明監督作「夜は短し歩けよ乙女」が最優秀アニメーション作品賞に輝いた。
「四畳半神話大系」「有頂天家族」などで知られる人気作家・森見登美彦の初期ベストセラー作品で、「黒髪の乙女」に思いを寄せる冴えない大学生の物語をユーモラスに描いた同名小説をアニメーション映画化。シンガーソングライター・星野源が主人公の声を担当し、声優の花澤香菜、神谷浩史らが参加。第41回オタワ国際アニメーション映画祭長編部門で日本作品初のグランプリを獲得した。
所属クラブの後輩である「黒髪の乙女」に恋心を抱く大学生の「先輩」は、“なるべく彼女の目に留まる”ことを目的とした作戦を実行する日々を送っていた。「黒髪の乙女」との関係は外堀を埋めるばかりでなかなか進展せず、個性豊かな仲間が巻き起こす珍事件に巻き込まれながら季節がめぐっていく。
「夜明け告げるルーのうた」ではアヌシー国際アニメーション映画祭長編部門最高賞となるクリスタル賞に輝くなど、海外でも高く評価されている湯浅監督。プレゼンターの片渕須直監督からブロンズを受け取ると「森見先生の楽しくて、可愛らしい作品を映画化できました」と充実の表情を浮かべた。そして「現場ではとても楽しくつくっていました」と振り返ると「アニメーションは本当にたくさんの人が携わっていて、色んな方が頑張っています。声優の方も映らない形で、一生懸命に演技をしています。スタッフ、キャストの皆様、おめでとうございます!」と喜びの言葉を口にした。

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