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「アベンジャーズ」ジョス・ウェドン監督、DC映画「バットガール」を断念

2018年2月26日 11:00

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“失敗”ではなく“勇気ある撤退”?
“失敗”ではなく“勇気ある撤退”?
写真:Jordan Strauss/Invision/AP/アフロ

[映画.com ニュース] DCコミックスの人気女性キャラクターを描く新作映画「バットガール(原題)」の準備を進めていたジョス・ウェドン監督(「アベンジャーズ」)が、企画を断念したことがわかった。

ウェドン監督は米ハリウッド・レポーターで、「『バットガール』は非常にエキサイティングな企画で、ワーナーとDCは非常に協力的なパートナーだったので、自分が語るべき物語を持っていないことに気づくまでに何カ月もかかってしまいました」と声明を発表。「ジェフとトビー、そしてみんなに感謝しています。私を歓迎してくれたことに、そして、もっと響きのいい言葉があればいいのだけれど、“失敗”を理解してくれたことにも」と、DCエンタテインメント社長ジェフ・ジョンズとワーナー・ブラザース映画グループ代表のトビー・エメリッヒらに感謝を述べた。

ウェドン監督は、ワーナー×DCのアクション大作「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」で追加撮影と仕上げを担当し、脚本家としてクレジットされた。それと前後して、「バットガール」の準備を昨年3月から進め、脚本と監督を兼ねる予定だった。

業界内では、創作上の行き詰まりに加え、“文化的正しさ”を求める昨今の風潮から、バットガールのようなアイコン的な女性キャラクターを男性監督が手がけることのハードルが上がっているとの見方もあるようだ。昨年、ワーナー×DC初の女性スーパーヒーロー映画「ワンダーウーマン」は、女性監督のパティ・ジェンキンスがメガホンをとり大成功。現在も、マーベル・スタジオ初の黒人ヒーロー映画「ブラックパンサー」(監督はアフリカ系アメリカ人のライアン・クーグラー)が記録的な大ヒットを打ち立てている。人気ドラマ「バフィー 恋する十字架」や「ドールハウス」の企画・制作総指揮を務め、魅力的な女性主人公を生み出してきたウェドン監督だが、“勇気ある撤退”を選んだのかもしれない。

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