染谷将太、チェン・カイコー監督「空海」は「一生忘れられない経験」
2018年2月24日 14:10

[映画.com ニュース] 巨匠チェン・カイコー監督がメガホンをとった、日中合作映画「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」が2月24日、全国307スクリーンで公開された。チェン監督をはじめ、主演の染谷将太、共演の阿部寛、松坂慶子、主題歌を手がけたロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎らが東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでの舞台挨拶に出席した。
チェン監督が夢枕獏氏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」に感銘を受け、構想から10年をかけて完成させた本作は、空海と後の白居易となる白楽天が、唐で起こる不可解な連続殺人の謎に迫っていく歴史ミステリー。撮影は昨年、5カ月をかけて中国でのオールロケを敢行。約6年の歳月をかけ、東京ドーム約8個分の土地に巨大な長安のセットが建設された。チェン監督は「この6年間は美しく、同時に困難がいっぱいありました」と振り返り、「贅沢な映画を撮らせていただき、お礼を申し上げます」とスタッフ、キャスト、観客に向けて語りかけた。
海外作品初主演を飾った染谷は、「一生忘れられない作品であり、現場でした。約5カ月間撮影をしていて、終わってみると、まるで夢のなかにいたというか。空海という映画の世界に浸っていたんだなと。そこで感じた感覚を、さらに上回る、何倍にも膨らんだ素晴らしいものが完成した作品にはあった。一生忘れられない経験になりました」と噛み締める。そのうえで、「監督の演出から学んだこともたくさんあります。監督は美しい演出をしてくださって、一瞬一瞬が宝物でした」と感謝を述べた。
一方の阿部も、「中国での監督の存在というのは、日本でいえば黒澤明監督のような存在。僕は黒澤監督の映画に出たことはありませんが、それくらいの緊張感、ひとつひとつへのこだわりがすごかった。あのなかに自分が存在できたというのは、役者としてなかなかできない経験。参加できたことはまれな経験。一生忘れられないことだと思います」と熱い思いを明かした。
また松坂は、撮影初日にチェン監督に誘われ「お茶をいただきながら『この役をどのように思いますか』というお話をしました」と告白。「撮影に本気で取り組む前に、余裕のもてる時間を作ってくださり、落ち着かせてくださった。そのアプローチの仕方が素敵だなと思いました。一番良い状態でカメラの前に立てるように配慮してくださり、ありがたいなと思いました」と監督の人柄を明かした。
キャスト陣の言葉を受け、チェン監督も「皆さん本当に演技が素晴らしく、非常にプロフェッショナルだった。実は現場で、皆さんに難問をつきつけたこともありました。例えば突然セリフを変えたり。でも誰もだめだとは言わず、皆さんから映画に対するスタンスとはどういうものかを学びました」と最大級の賛辞を送った。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

大量殺戮の容疑者は、妻と4人の部下
【ネタバレ厳禁の超一級サスペンス】全感覚を研ぎ澄ませろ――スパイによる究極のスパイ狩り
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

“地球で最も危険な仕事”を知ってる?
【驚がくの実話】ヤバい、ヤバすぎる…生存確率0%からの生還に挑む超高評価作
提供:キノフィルムズ

すっげぇ楽しい超刺激作
【めちゃ笑った】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

映画を変えた“伝説の映画”
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった
提供:ディズニー

本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です
【ラスト5分の余韻が、あなたの生涯に影響する】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント