高橋一生、村上淳との“意外な縁”明かす「小学生のころ校庭開放で……」
2018年2月24日 17:30
[映画.com ニュース] 俳優・斎藤工が「齊藤工」名義でメガホンをとった長編監督デビュー作「blank13」が2月24日、全国で拡大公開され、齊藤監督をはじめ主演の高橋一生、共演の神野三鈴、村上淳、佐藤二朗、永野、リリー・フランキーが東京・109シネマズ二子玉川での舞台挨拶に出席した。
映画は、放送作家・はしもとこうじ氏の実話を基にした家族の物語。13年間行方不明だった父親と心の溝を埋められずにいた家族が、父の死後、葬儀の参列者が語る思い出話を通して“13年間の真実”を知る。
2月3日に東京・シネマート新宿で封切られたが、満を持して全国へ。齊藤監督は「映画大好き少年が、そのまま大きくなったようなものなので、胸がいっぱいです」といい、「この作品、来月から台湾で上映が決定しています。高雄の映画祭での縁もありますし、起きた地震に対して何かできないかと、台湾バージョンのステッカーを作りました。売り上げ全額を義援金に出来たら。来月、僕がしっかりお届けしに行こうと思っています」と真摯に明かし客席の喝采を浴びた。
さらに高橋は、村上との意外な縁を告白。「僕が小学生のころ、校庭開放で、すごくかっこいいお兄さんがいたんです。タンクトップでバスケのシュートを練習されていて、僕に『放物線で山なりにシュートするんだよ』と教えてくれた。そこから“山なり兄さん”と呼んでいたら、ある時本屋で、山なり兄さんが本の表紙になっているのを見つけました。後から知りましたが、それが村上さんなんです」と語ると、場内を驚きの声が包んだ。村上は登壇陣のサインが入ったバスケットボールを持参しており、「突き指、気をつけてね」と呼びかけたうえで客席に投げ込み「プレゼントです」とほほ笑んでいた。
印象に残った共演者を問われたリリーは、「クランクインのファーストシーンに、蛭子能収さんが1時間半も遅刻してきた」とぶっちゃけ、神野は「ずっとあこがれていたリリーさんとのシーンは幸せでした。一生くんは、昔から同志のような関係性です」としみじみ。佐藤は「永野さんもリリーさんも言っていたことですが、予算的に潤沢でもなく、自主映画っぽい系統だと、撮った時も皆思っていた。それが出来上がりはすごく面白いし、いきなり大きい劇場じゃなく、小さいところから口コミで広がっていくのは非常に理想的」と作品の力を真面目に熱弁し、これに齊藤監督は「身に染みるありがたいお言葉です。上映できる劇場が空いていなくて、ほぼ1年待った。全国展開していくことが、本当に映画の夢を見ている気がします」と感謝していた。
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