リー・ピンビンの流麗なカメラワーク「長江 愛の詩」冒頭映像公開
2018年2月15日 16:00
[映画.com ニュース] 第66回ベルリン映画祭で銀熊賞(芸術貢献賞)受賞作「長江 愛の詩(うた)」の本編冒頭映像が公開された。
ウォン・カーウァイやトラン・アン・ユンらとのタッグで知られる名カメラマン、リー・ピンビンが撮影、新鋭ヤン・チャオ監督による中国映画。古びた船の船長ガオ・チュン(チン・ハオ)が一冊の詩集に導かれるように、雄大な長江を遡る旅に出る。ガオが行く先々で出会う美しい女アン・ルー(シン・ジーレイ)との“記憶”を描く。アジア最長の全長6300キロを誇る長江とその周辺を舞台とし、急速な経済発展に伴い変貌を遂げつつある中国社会、現実と虚構、現在と過去が交錯するラブストーリーだ。
このほど公開された冒頭映像は「父親の死後、息子は必ず黒い魚を捕まえる」という習慣のもと、父を亡くした船長ガオが黒い魚を香炉に入れる場面から始まる。フィルムにこだわって撮影した映像美、画面いっぱいに広がる壮大で幻想的な長江の風景が印象的だ。
2月17日からシネマート新宿、YEBISU GARDEN CINEMA(4K対応)ほか全国順次公開。