チェン・カイコー監督、構想10年「空海」に並々ならぬ自信「種になって心に届く」
2018年1月15日 21:15

[映画.com ニュース] 中国の巨匠チェン・カイコー監督が、夢枕獏氏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を映画化した「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」のジャパンプレミアが1月15日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。
若き日の空海を演じた主演の染谷将太と阿部寛、松坂慶子、火野正平の日本人キャストに加え、チェン監督と楊貴妃役のチャン・ロンロンも来日。チェン監督は、「10年前に初めて小説を読み、6年をかけて唐の都を再建し、5カ月かけて撮影し1年のポストプロダクションを経てやっと完成した。俳優、スタッフの皆にお礼を言いたい」と感無量の面持ちで話した。
セットは東京ドーム8個分の広さに相当し、染谷も「それだけの年月を重ねたから、今日がある。その瞬間に立ち会ってくれてありがとう」と感謝。セリフは全編中国語だったが、「ふれたことのない言語なので、どう感情を乗せていいか分からなかったけれど、相方がすべてサポートしてくれた。毎日部屋に来て教えてくれたんです」と、後の白居易となる白楽天を演じたパートナーのホアン・シュアンへの賛辞を惜しまなかった。
阿倍仲麻呂役の阿部は、「監督の下で、ものすごく緊張感のある撮影をして、すごいスケールの中でやれる喜びを感じさせてもらった」と充実した表情。松坂も、「チェン監督のマジックなのではと思うくらい、愛と美に酔わせられると思います」とアピールした。
ただ、空海の師父・大師役の火野は「唐に行ってこいと言う役なのに、撮影は中国だった」と苦笑い。さらに、「天候が悪くて飛行機が着かなかったり、結局3泊4日だったけれど撮影は1時間ちょっと。皆に言いたいのは、見逃さないでということ」と自ちょう気味に話し笑いを誘った。
チェン監督も大受けだったが、「2人の若い美術監督が、始めた頃は独身だったけれど、完成したら結婚して父親になっていた。セットを通して唐の時代、文明がどういうものだったかを理解してもらえると思う」と年月の重みを強調。そして、「友人に『いい映画とは何か?』と聞かれるが、素晴らしい映画は満開の花のようだと思う。その花が花粉を風に乗って飛ばし、種になるように皆さんの心に届くでしょう」と自信のほどをのぞかせていた。
「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」は、空海と白楽天が唐で起こる不可解な連続殺人の謎に迫る歴史ミステリー。2月24日から全国で公開される。
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