テロ事件に遭遇した本人が主演!イーストウッド監督最新作「15時17分、パリ行き」予告完成

2018年1月1日 12:00


関係者が多数出演
関係者が多数出演

[映画.com ニュース] 「アメリカン・スナイパー」「ハドソン川の奇跡」を手がけたクリント・イーストウッド監督の最新作「15時17分、パリ行き」の予告編が、公開された。

2015年に起こったタリス銃乱射事件を題材に、実際の事件に巻き込まれた人物を“本人役”としてキャスティングした作品。554人の乗客が乗るアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリス車内で、武装したイスラム過激派の男が自動小銃を発砲。たまたま乗り合わせていた幼なじみの若者3人が、テロリストに立ち向かっていく。「LOGAN ローガン」「夜に生きる」などでアシスタントを務めてきた、新人脚本家ドロシー・ブリスカルが脚本を担当した。

予告編は、スペンサー・ストーンアレク・スカラトスアンソニー・サドラーの幼なじみ3人が、高速鉄道の中で旅行を楽しんでいる姿から始まる。だが、平和な時間はテロリストの出現により一変。予告編では、3人の幼少期から今に至るまでの人生を描きつつ、スペンサーが勇敢にもテロリストに向かって走っていくシーンで幕を閉じる。「ハドソン川の奇跡」でもイーストウッドと組んだ作曲家クリスチャン・ジェイコブの叙情的なスコアもドラマの質を高め、見る者の感情を揺さぶる。

「この映画は、ごく普通の人々に捧げた物語です」と語るイーストウッド監督は、当事者を起用した理由を「私は、数多くの素晴らしい俳優たちと出会ってきました。おそらく彼らを起用したとしても素晴らしい仕事をしてくれたでしょう。しかし私は、この3人の若者たち自身に演じてもらうことこそ、もしかすると面白い試みなのでは?と思い始めたのです」と解説している。

イーストウッド監督は続けて、「私は彼らと共に、事件が起こったまったく同じ場所で撮影を行いました。彼らは熱意をもって挑戦し、私たちは彼らを受け入れました。きっと映画を見れば、驚いてくれると思います。3人のどこにでもいる普通の若者たちが、あの事件を体験した他の人々とともに、あの場所を再び訪れるという体験は、彼らにとっても心の浄化になったのではないかと思っています」と述べている。

15時17分、パリ行き」は、3月1日から全国公開。

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名匠クリント・イーストウッド監督がトム・ハンクスを主演に迎え、2009年のアメリカ・ニューヨークで起こり、奇跡的な生還劇として世界に広く報道された航空機事故を、当事者であるチェズレイ・サレンバーガー機長の手記「機長、究極の決断 『ハドソン川』の奇跡」をもとに映画化。

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