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「最後のジェダイ」ライアン・ジョンソン監督、ファンの声に反応

2017年12月24日 06:00

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ライアン・ジョンソン監督
ライアン・ジョンソン監督
Photo by Ben A. Pruchnie/Getty Images for Walt Disney Studios

[映画.com ニュース] 世界的な人気シリーズの最新作「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」に対する批判に、ライアン・ジョンソン監督が返答をした。

同作は、新たな要素やサプライズを盛り込んでいる野心的な作品ゆえ、賛否両論を呼んでいる。実際、米映画批評総合サイトのRotten Tomatoesでは、全米の映画評論家が93%と高く評価しており、「驚きに満ちた新たなサプライズと、ファンが待ち望んでいた感動的なアクションを提供しつつも、『スター・ウォーズ』の豊かな伝統を尊重している」と意見が一致している。

しかし、一部のファンがこの物語におけるルーク・スカイウォーカーの扱いに納得がいかないとして、Rotten Tomatoesの一般観客の評価は55%となっている。米Business Insiderがジョンソン監督に電話取材をした際、批判するファンについてどう思うか質問。すると、「批判を受けると傷つくこともあるが、ファンが喜んでくれなかったり、Twitterでけなしてきても根に持たないようにしている」と返答している。

「そもそも、すべてのファンの希望を叶えるような映画を作るのは不可能だ。だからこそ、この映画は自分のために作ることにした。ジョージ・ルーカスだって、『ファンがなにを期待しているだろうか?』と考えて、『スター・ウォーズ』シリーズを作ったわけじゃない。もし、ファンが何を求めているかを考えながら脚本を書いたら、絶対にうまくいかないことがわかっていた。そうしたい気持ちはあったけどね。所詮、どんな映画を作っても、『このクソ野郎! 『スター・ウォーズ』を台無しにしやがって!』と批判する人が出てくるもの。そのことがわかっているのに、自分が気に入らないひどい映画を作るのはナンセンスだ。そんな映画は誰も望んでいない」

ただし、「スター・ウォーズ」ファンのすべてが「最後のジェダイ」を批判しているわけではないと分かっている、とジョンソン監督は付け加える。「Twitterにおける反応の8割から9割はとても好意的だ。『スター・ウォーズ』ファンから喜びと愛情をたっぷり頂戴しているよ」。

ジョンソン監督の寛容な姿勢をよそに、米ジョージア州に住むあるファンはインターネット署名サイトchange.orgで「『スター・ウォーズ』正史から『エピソード8』を除外させよう」というキャンペーンを開始。「『エピソード8』は偽物だ。ルーク・スカイウォーカーとジェダイの伝統を完璧にぶちこわした。ファンが『スター・ウォーズ』を愛する根本的な理由を壊したのだ。だが、この問題は修正可能だ。連中が過去30年の物語を消し去ったように、ついでに『最後のジェダイ』を消してもらえばいい。同作を正史から消し去り、『エピソード9』の制作を延期し、ルーク・スカイウォーカーの伝統と品位と人格を取り戻したうえで、『エピソード8』を作り直してもらえばいいのだ」。

署名の獲得目標は3万5000人。到達した場合、この嘆願書が「スター・ウォーズ」を制作するルーカスフィルムの親会社であるディズニーに送付されることになる。ちなみに現時点で2万8000人の署名を集めている。

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