中国の出稼ぎ労働者の現実を映すベネチア受賞作 ワン・ビン「苦い銭」予告編
2017年12月16日 07:00

[映画.com ニュース]第74回ベネチア映画祭で、オリゾンティ部門脚本賞とヒューマンライツ賞をダブル受賞した、ワン・ビン監督の「苦い銭」の予告編が公開された。
出稼ぎ労働者が住民の80%を占める中国の街・湖州。14億が生きる巨大国家の片隅で、1元の金に一喜一憂する労働者たちをカメラが捉える。ドキュメンタリーであるにもかかわらず、群像劇のような見応えを持ち、登場人物にいつのまにか親密さを感じさせるワン・ビンの真骨頂と言える作品だ。
このほど公開された予告編には、雲南省から湖州に出稼ぎにくる人々を乗せた列車の場面から始まり、街で働く少女、故郷を恋しがる男、そしてお金をめぐって喧嘩の絶えない共働きの夫婦らが次々登場する。締めくくりには、“働けど働けど”というコピーが映し出され、現在の日本、そして世界が直面する現実を考えさせる映像だ。
「苦い銭」は、2018年1月下旬からシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。
(C)016 Gladys Glover-House on Fire-Chinese Shadows-WIL Productions
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー