RADWIMPSがチェン・カイコー監督「空海」主題歌を担当!英語楽曲を書き下ろし
2017年12月8日 07:00
[映画.com ニュース]巨匠チェン・カイコー監督、染谷将太主演の日中共同製作映画「空海 KU-KAI」の全世界公開版主題歌として、人気ロックバンド「RADWIMPS」が全編英語の楽曲「Mountain Top」を書き下ろしたことが発表された。
ベストセラー作家・夢枕獏氏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」(全4巻/角川文庫・徳間文庫)を原作にしたスペクタクル映画。遣唐使としてやってきた若き日の空海が、詩人の白楽天とともに唐の首都・長安を揺るがす巨大な謎に挑むなかで、遣唐使・安倍仲麻呂の足跡をたどっていく姿を描く。
昨年末のクランクアップ間近、製作総指揮の角川歴彦が撮影現場を訪れた時に、カイコー監督との会話で「君の名は。」が中国で大ヒットしているという話題になり、RADWIMPSが手がけた同作の楽曲をその場で聞かせたことが、今回のコラボレーションのきっかけ。楽曲に興味を持ったカイコー監督に、同バンドに主題歌を依頼してみてはと提案したところ、数日後に監督から「彼らと組んでみたい」という連絡があったという。
はかなくも壮大な楽曲で国境や言葉の壁を超え作品世界を彩った野田洋次郎は、「楽曲のディスカッションをするため日本でお会いした際、監督のビジョン、エネルギーやパッションがその語り口から溢れでてくるのが印象的でした。監督がこの作品で描きたかった熱量に負けないよう、僕たちも楽曲を作らせていただきました」と述懐。「その圧倒的なセットやキャスト、映像技術が駆使されていますが、ストーリーの根幹は何百、何千年と変わることのない人間の本質的な美しさ、醜さ、理性と本能の間で絶えず揺れ続ける様でした。歴史大作ではありますが『今』の僕たちの物語だと思いました」と作品の魅力を語った。
一方のカイコー監督は、「映画『空海 KU-KAI』は、運命的で、台風のような作品になっている。そのように例えるなら、野田洋次郎の歌はまるで、暴風雨の後の虹のように響く。虹は、強い風や雷鳴の激しさに揺らぐことなく、焦がされた世界を静かな美しさで彩るのだ」と評した。
KADOKAWAの椿宜和プロデューサーは、「多くのやりとりの中で完成した楽曲を聴いて、監督が一貫して追求する芸術性とこの作品特有のエンタテインメント性の両面をドラマチックに昇華する素晴らしい楽曲だと感じました。その効果こそチェン・カイコー監督が希望していたものでしたので、最高のコラボレーションが生まれたと思います」とコメントを寄せた。
主人公の空海を染谷が演じるほか、ホアン・シュアン、チャン・ロンロン、阿部寛、松坂慶子、火野正平ら、日中のオールスターキャストがカイコー監督のもとで豪華絢爛な世界観をつくりあげる。12月22日に中国全土の約5万スクリーンで公開。日本では2018年2月24日に封切られる。
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