マーク・ハミル、「SW」最新作最大の衝撃は「また役が回って来たこと」
2017年12月7日 14:42

[映画.com ニュース]人気SFシリーズ最新作「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」に出演したマーク・ハミルとアダム・ドライバー、メガホンをとったライアン・ジョンソン監督、プロデューサーでルーカスフィルムの代表のキャスリーン・ケネディが来日し12月7日、都内で会見した。
本作は、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」(2015)から始まった新たな3部作の第2作。主人公レイがフォースを覚醒させ、ルーク・スカイウォーカー(ハミル)を訪ねた前作のその後を描く。ケネディは、今作の“衝撃ポイント”について「この映画の素晴らしいところは、光と闇の緊張感があるところです。レイは非常に衝撃的な変身を遂げていく。ルーク・スカイウォーカーやカイロ・レンとの関係を通して、自分が何者なのかを探っていくんです」と真摯に回答。一方、隣で聞いていたハミルは「僕にとっての最大の衝撃は、また役が回ってきたことだよ。まさか、ジェダイになると年金プランまでついてくるとはね(笑)」とおどけてみせ、会場の笑いを誘っていた。
カイロ・レンを演じたドライバーは、予告編でマスクを取っていた意味を教えて欲しいという質問に、「無理です」と即答。会場から爆笑が沸き起こると、登壇陣は「いい答えだね(笑)!」(ジョンソン監督)、「内容に一切触れられない映画を宣伝するってとても大変だよ」(ハミル)とフォローし、ネタバレを防ぐチームワークを見せていた。
そんなドライバーは、「この美しいマスクとは愛憎関係にあるんだ。ただ『スター・ウォーズ』の象徴だからというだけではなく、マスクが存在する理由を考えましたね。何かから隠れるためというのもあるし、そこに投影しているイメージと実像の違いもあるでしょう」とカイロ・レンの心情を説明。「でも実際マスクをかぶると視界が悪くて、靴ひもで転んだりもしたよ(笑)」と茶目っ気たっぷりに語った。
また、ジョンソン監督は2016年12月に死去した女優のキャリー・フィッシャーさんについて、「今作での彼女の演技は大変美しく、それ自体がレイアというキャラクターへの素晴らしいトリビュートになっています。彼女とともに育ったファンの方、スクリーンを通してずっと見てきた方、インスピレーションを受けた方、それぞれが喪失感を感じていると思います。そんな皆さんの悲しみが、今作での彼女の演技を見ることで少しでも薄れることを願っています」とコメントした。
フッシャーさんが19歳の時に出会い、「本物の兄妹のように過ごしてきた」というハミルは、「彼女は唯一無二でかけがえのない存在。愛さずにはいられない存在でした。自分のなかではまだ生きているような気がしてならない」と沈痛の面持ち。しかし、「今作が彼女の遺作となったことで、感傷的なムードに覆われてしまうのは残念。皆さんが彼女がモットーにしていたように“日々を精一杯楽しんで生きる”ということを心に留めてこの映画を楽しんで下されば、彼女も喜んでくれると思います」とファンにメッセージを送っていた。
この日は、“動く浮世絵”で知られる気鋭の映像作家・瀬川三十七氏による「スター・ウォーズ浮世絵動画」が披露され、登壇陣は口々に「素晴らしい!」と感動した様子を見せていた。
「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」は12月15日から全国で公開。
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