映画製作過程で東南アジアの“戦争の爪痕”が垣間見える「潜行一千里」予告編披露
2017年12月3日 09:00

[映画.com ニュース] 第69回ロカルノ映画祭若手審査員・最優秀作品賞を受賞した富田克也監督の最新作「バンコクナイツ」(2017)の製作過程を追ったドキュメンタリー「映画 潜行一千里」の予告編とビジュアルが、このほど披露された。映画を製作する過程で垣間見えた、戦争が東南アジアに残した爪痕や、その結果生まれた歓楽街の風景などを収めている。
「サウダーヂ」(11)などで知られる映像制作集団「空族」の富田監督&脚本・相澤虎之助が、構想に約10年をかけて完成させた「バンコクナイツ」。“娼婦・楽園・植民地”がテーマで、タイ東北部のイサーン地方やバンコクの日本人専門繁華街タニヤ通りを舞台に、そこへ訪れる日本人たちとタイ人女性たちが織り成す“失われた桃源郷を探す”物語を描いた。
同作に撮影・照明で参加した向山正洋が、その製作過程を追った本ドキュメンタリーは、タイ、ラオスを縦断した一千里(約4000キロ)のオールロケに迫る。次第に物語と旅が重なっていった撮影は、東南アジアの戦争史を否応なく浮き彫りにし、そこで生きる人々の抵抗をも映し出す。

「激戦区です。ここが激戦地」というつぶやきから始まる予告編では、平原をえぐる爆発の跡や、警備する兵士など、今もなお残る戦争の印を生々しくえぐり出す。一方で「いらっしゃいませ」と日本語が響く歓楽街もとらえており、その土地に息づく人々の生活がうかがい知れる内容となっている。
「映画 潜行一千里」は、12月9日に山口情報芸術センターで先行上映され、同16日から東京・新宿K's cinemaで公開される。
(C)Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM]
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