ワン・ビン監督、ベネチアW受賞作「苦い銭」1月下旬公開
2017年11月26日 18:00

[映画.com ニュース] 第74回ベネチア映画祭で、オリゾンティ部門脚本賞とヒューマンライツ賞をダブル受賞した、ワン・ビン監督の「苦い銭」が、2018年1月下旬から公開される。雲南省から湖州の街に出稼ぎに行く女性ふたりが車中で眠りこける表情を捉えたポスタービジュアルがお披露目された。
出稼ぎ労働者が住民の80%を占める街・湖州。14億が生きる巨大中国の片隅で、1元の金に一喜一憂する労働者たちをカメラが捉える。ドキュメンタリーであるにもかかわらず、群像劇のような見応えで、そのひとりひとりの人生が、我々と同じものだと気づかせてくれるワン・ビン監督の真骨頂といえる作品だ。
「鉄西区」「無言歌」「三姉妹 雲南の子」「収容病棟」と数々の傑作を発表、仏パリのポンピドゥー・センターでは1カ月以上にわたる回顧展が開催され、ドイツの国際芸術祭ドクメンタ14にも招へいされるなど、美術の分野でも高く評価されているワン監督。今作について「中国社会では、現代ほど『金』が重要な時代は、これまでに存在しませんでした。今、誰もが裕福になりたいと願っています。しかし現実から見れば、それは誰もが空想の中に生きていると言うしかありません。また、“流れゆくこと”は、今日の市井の中国人にとって重要なテーマです。私は、彼らの物語を語るために、カメラのショットや捉える人物をずらしながら、ある被写体から別の被写体へ、焦点を揺らすようにひとつに絞らずに撮影しました」とコメントを寄せている。
「苦い銭」は、2018年1月下旬からシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【超絶パワーアップ】マジ最高だった!! 究極のスリル、圧倒的な感動、限界突破の興奮!!!
提供:東宝東和

日本よ、これが本物の“悪”だ
【拷問、殺人、裏切り、粛清】超刺激的な“史上最大ヒット作”、観たらすごかった…!
提供:JCOM株式会社

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー

個人的に“過去最高”!!
【たった“1秒”が爆発的に話題になった映画】実際に観たら…全てが完璧、全編がクライマックス
提供:ワーナー・ブラザース映画

名作映画に新風、吹き込む!
【大人気企画】過去の名作を新たな日本語吹き替えで…一挙に放送!(提供:BS10 スターチャンネル)