トム・フォードが映像で解説、「ノクターナル・アニマルズ」のキーアイテムは?
2017年11月2日 14:30
[映画.com ニュース] エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソンが顔をそろえ、世界的ファッションデザイナーのトム・フォードが映画監督としてメガホンをとった最新作「ノクターナル・アニマルズ」の特別映像が、公開された。
アートギャラリーのオーナー・スーザン(アダムス)の元に、20年前に別れた夫エドワード(ギレンホール)から「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」という小説が送られてくる。小説を読み始めたスーザンは、暴力的な内容に不安に駆られつつも、残酷な世界にとらわれていく。第73回ベネチア国際映画祭で審査員グランプリに輝いたほか、シャノンが第89回アカデミー賞で助演男優賞にノミネート、ジョンソンが第74回ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞した。
フォード監督は「主人公のスーザンは、豊かな生活を送っているが満たされずにいる」とスーザンの内面を解説し、エドワードから送られてきた小説を「とてもゆがんだ物語で、彼女の心にずっしりと響く」と表現。本作のキーアイテムである小説によってスーザンの心境に変化が訪れると語る。
一方、エドワードと、「夜の獣たち」の中の登場人物トニーの2役を演じたギレンホールは「原稿は彼女(スーザン)の過ちの証拠だ」と語り、アダムスは「怖いながらも楽しめる。見た後に誰かと話したくなる」とミステリアスな物語に言及。小説の中の登場人物ボビー役のシャノンは「フィルムノワールを思わせる。脚本が秀逸だ」、スーザンの現在の夫ハットンを演じたアーミー・ハマーは「切なくも美しく、狂気に満ちたエネルギーも感じさせる」と作品のクオリティに手ごたえを見せる。
本編映像も大量に盛り込まれており、車中で涙を浮かべるスーザン、決意を固めたような表情で銃を構えるトニー、「どこまで本気で正義の遂行を臨むかだ」とすごむボビー、ローラ・リニー演じるスーザンの母アンが「結婚だけは後悔するわよ」と意味深に語るシーンなど、ドラマティックな展開を感じさせるシーンが続く。
「ノクターナル・アニマルズ」は、11月3日から全国公開。
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