リリー・フランキー、「美しい星」ティーチインに「近所にいて」飛び入りもボヤキ連発
2017年10月29日 12:00

[映画.com ニュース] 第30回東京国際映画祭で最新の日本映画を紹介する「Japan Now」部門で10月28日、「美しい星」がTOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、吉田大八監督が終映後にティーチインを行った。「近所にいないかなと思って連絡したら捕まった」という主演のリリー・フランキーが飛び入り。だが、歓声を上げる観客に「あまりに舞台挨拶が多すぎて、もう出がらし感しかないよ」といきなり毒舌を放った。
三島由紀夫が1962年に発表したSF小説が原作で、リリーは宇宙人として覚醒する一家の長という役どころ。宇宙船の窓から地球の家族を見下ろすラストシーンでは、「なんか涙が出てきたんですよね。そうしたら監督が来て『泣かないでください』って。けっこういいシーンだと思ったのに、普通の監督のようにいい話にしない。潔いというか、この人にしか分からない映画を撮っている」と独特の見解を示した。
吉田監督は、「正直、そんなに覚えていない」と苦笑い。それでも、原作では家族が宇宙船を見上げている描写だったが、「小説が出た当時はUFOのイメージがなかったが、今は視覚的に消費しすぎていて何を出そうと陳腐になってしまう。自分の中で限界を感じてしまうので、思いついて良かった」と、設定としての逆転の発想が奏功したと主張した。
さらに、主人公の職業を気象予報士にしたことについても「原作では違っていたけれど、世の中に訴える手段を持っているから」と説明。リリーは「常に空を見ているから、職をつけてもらってやりやすくなった。いいアレンジだった」と称えた。
だが、「火星探査機を見上げるシーンで、『古里を思い出して泣いてください』と言われた。年をとっていろいろと泣けるようになったけれど、さすが涙は出なかった」とぼやき節。目薬を差すことで対処しようとしたが「それなら泣かなくていい」とあっさり却下されたそうで、「泣かないと帰れないと思ったら、涙が出てきた」と明かしていた。
第30回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ミッキー17
【人類史上最悪の“ブラック仕事”爆誕】よく考えずに転職したら…死んで生き返る“無限労働”だった…
提供:ワーナー・ブラザース映画

Pontaパス
【日本の映画鑑賞料金は高すぎ!?】そこで衝撃の価格破壊!!2000円→750円になる裏ワザあります
提供:KDDI

「イノセンス」4Kリマスター版
【いま観ずに、いつ観る?】公開20周年記念、劇場“初”公開!“究極”の「イノセンス」が解放される
提供:TOHO NEXT

石門
就活中に妊娠、卵子提供のバイト、生活に困窮…壮絶、しかし共感する驚愕体験【100%超高評価作】
提供:ラビットハウス

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

ヤバい映画みつけましたよ
【クレイジーすぎだろ】超大作をほぼ1人で製作、撮影に7年、完成に12年…真相を調査してきた
提供:Henge