山崎賢人は“ボケの人” 「斉木楠雄のΨ難」新井浩文&福田雄一監督と明かす撮影風景
2017年10月22日 04:00

[映画.com ニュース] クールなイメージがある山崎賢人だが、実際は“ボケの人”なのだという。新井浩文がそう語ると、福田雄一監督は我が意を得たりとばかりにひざを打つ。当の山崎はというと、マイペースにのほほんと笑っている。「斉木楠雄のΨ難」(10月21日公開)の撮影現場が、いかに愉快であったかを物語る3ショットが実現した。(取材・文/編集部、写真/根田拓也)
麻生周一氏のギャグマンガを「勇者ヨシヒコ」「銀魂」の福田監督が実写映画化。超能力を持つ高校生・斉木楠雄(山崎)が、妄想美女・照橋心美(橋本環奈)や燃堂力(新井)ら、変人クラスメイトたちが起こす珍事に巻き込まれ続ける姿を描く。
表面上は無口かつ素朴で、ツッコミは心の中で冷静に済ませる斉木を演じ、コメディ映画初挑戦を果たした山崎。もともと福田監督の大ファンであり、あこがれの現場で爪あとを残そうと、ほとばしる意欲を携えて臨んだ結果、得たものは大きかったようだ。
山崎「現場は『こんなに楽しくていいのか』と思うくらいで、笑いをこらえるのが大変でした。楽しいものを見て幸せになるって、一番いいことじゃないですか。それをできているのが最高だし、“振り切る芝居の扉”を開けられたような気がします」
振り切る芝居の扉という言葉に、山崎は力を込めた。劇中では照橋が斉木のあらぬ妄想をする場面が度々登場するが、そのたびに山崎は国民的人気俳優のイメージを破壊するほどの、ハチャメチャな顔芸を披露している。
新井「見ていて破壊力があったのは、はしもっちゃん(橋本)演じる照橋さんの妄想の中で、山崎くんがおバカやること。普段『スンッ』としているクールな役だから、合わせ技ですっごく面白かった。山崎くんって世間的に見たら“かっこいい人”だけど、現場やムロツヨシさんの誕生日会でのイメージで言うと、面白の人、なおかつボケの人なんです。山崎くんの真髄がこの作品は出ているし、あっち(妄想のなかでの芝居)が素に近い気がする」
山崎「クールは“普段の斉木”でやっているぶん、妄想のなかでは『せっかく福田組に来たんだから、暴れてやろう』という気持ちでした」
また、クラスメイトには驚天動地の変人たちが集結しているが、なかでも新井扮する燃堂は「ゴリラのほうがまだ何か考えている」とされるほどの超絶おバカキャラ。そして、そのモヒカン&極端に盛り上がるケツアゴを忠実に再現した実写ビジュアルは、もはや説明不要の凄まじさだ。
新井「うちの役づくりは、特にないです(笑)。外見だけ。インパクトはありましたが、まあ原作通りですから」
福田監督「いや、あれを原作通りにやるのが、そもそもすごい。モヒカンを地毛でやってくれると聞いた時、自分にも燃えるものがあった。本当に楽しんでくれていたよね。撮影初日に、新井くんが遠くのほうから『福田さんはやっぱり、この規模の映画が良いよ!』と大声で言ってきた(笑)。僕の横でプロデューサーが、小さい声で『これ結構予算あるんだけど……』と言っていました(笑)」
新井「(岡田似蔵役で出演した)『銀魂』と比較していいんだったら、めっちゃ楽しかったですよ(笑)。『銀魂』の時はスタッフの人たち、うちが来るとピリピリしていたけど、『斉木』だとうちが入ってきた瞬間に皆ニヤニヤしていたから」
福田組の雰囲気にあてられ、キャスト陣がギャグを連射し続けた現場は、各々に「やらなきゃ食われる」という危機感もあったという。福田監督が「序盤の屋上のシーンが大好き」と回顧すると、山崎と新井もすかさず「あそこはやばかった!」と吠えるように笑った。“厨二病”全開の言動を繰り返す海藤瞬(吉沢亮)と、斉木&燃堂が屋上でエンカウントする、シュールなひと幕だ。
福田監督「吉沢くんがあれだけのテンションでガッチガチに海藤を演じているのに、新井くんのボケがものすごくマイペース。それに賢人くんが『スンッ……』とたたずんでいる空気が大好き」
(C)麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会
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