「きらきら眼鏡」に期待の若手俳優も出演、船橋市民300人参加し南極観測船で撮影
2017年10月11日 16:30
作品は、千葉県船橋市出身・在住の森沢明夫の同名小説を、「つむぐもの」で高い評価を得た犬童一利監督で映画化するもの。恋人の死を乗り越えられず苦しむ主人公、余命宣告を受けた恋人を持つヒロイン、そしてヒロインの恋人との触れ合いや心情を中心に、死生観と恋愛観を織り込みながら主人公の成長を描くヒューマンドラマ。主人公・立花明海に金井が抜擢され、余命宣告された恋人を抱える女性・大滝あかねを「そこのみにて光輝く」の池脇、あかねの恋人を国内外で活躍する安藤が演じる。
新たに出演が発表された古畑は、雑誌「ニコラ」や「ViVi」などでモデルとして活躍し、この10月クールのテレビドラマへの出演も決定している期待の若手女優のひとりで、明海にほのかな思いを寄せる会社の同僚・弥生を演じる。杉野は、第12回FINEBOYS専属モデルオーディショングランプリ受賞後、映画・テレビドラマへの出演が続いており、明海を見守り励ます親友・小山田に抜擢された。そして片山は、2012年ミス日本として活動後、舞台やグラビアモデルとしても活躍し、本作ではあかねの会社の同僚・正枝を演じる。
10月9日には、船橋港に常時係留している先代の南極観測船「SHIRASE5002」で明海とあかね、小山田と正枝がダブルデートするシーンが撮影され、金井、池脇、杉野、片山に加え、約300人の市民エキストラと制作をサポートする市民ボランティアが参加。撮影の合間には、犬童監督とキャストが参加した市民に挨拶し、「100年先にも残るような映画をみんなで作り上げましょう」と呼びかけた。
今回大抜擢となった金井はこの作品を「人生に寄り添った作品と感じ、人と人の縁など、人が生きていく上で大切なものが沢山詰まっている」とし、池脇も「優しいストーリーであり、人の死を扱っていて泣いてしまう話でありながらも、あざとさは感じず、登場人物それぞれがしっかりと描かれている」と語った。
一方、杉野は「明るい風を吹かせることができたらということを念頭に演じている」と役について述べ、片山も「自分と重なる要素を感じ、自分の中にどれだけ正枝がいるかを感じながら演じている」とした。犬童監督は、撮影前に各出演者に手紙を書いたり、直接会って役柄について語り合うなど、本作に臨むにあたっての熱い思いを語った。10月19日クランクアップ予定で、2018年下半期公開を目指している。