つむぐもの
劇場公開日 2016年3月19日
解説
和紙をはじめとする伝統産業が盛んな福井県丹南地域と、百済時代の面影を残す韓国・扶余(プヨ)を舞台に、頑固な職人と韓国から来た若い娘が次第に心を通わせていく人間ドラマ。妻を亡くして以来、偏屈な性格から誰とも心を通わせることなく生きる、越前和紙職人の剛生。脳腫瘍で倒れ、半身まひで介護が必要な体となってしまった剛生のもとにヘルパーとしてやって来たのが、韓国からワーキングホリデーで福井に訪れたフリーターのヨナだった。頑固な剛生と勝ち気なヨナ、文化も異なる2人は当然のように衝突するが、ヨナの常識にとらわれない介護により、固く閉ざされた剛生の心が次第に開いていく。主人公・剛生役に、役者人生50年にして本作が映画初主演となる石倉三郎。ヨナ役には「息もできない」のキム・コッピ。監督は「カミングアウト」「早乙女4姉妹」などを手がけた犬童一利。
2016年製作/109分/G/日本
配給:マジックアワー
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2021年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
和紙職人の主人公(石倉三郎)が脳腫瘍で倒れ、半身不随となる。
ヘルパーとしてやって来たのは、韓国でフリーターをして、ワーキングホリディで日本にやってきた若い女性だった。
言葉も通じないなか、次第に意思の疎通ができるようになる。
日本と韓国の兄弟げんかは収まらないなぁ。
韓国と争ってるけど、それは国と国の話で、国民同士は仲良くしないと。
韓国人の女性はやさしいいし、他国から働きに来てくれると助かると思う。
仕事は減らないよ、相乗効果で経済が活性化するから。
この映画みたいに介護なんか、大変で根気がいる仕事は、向いてると思う。
この映画みたいに劇的に変わるのはおかしいと思うけど。
それと、介護職のベテランが暴力振るうの恒常的にあるみたいに描くのは良くないよ、偏見だから。
いろいろ考えさせられるテーマが多いですね。
どれもが、正解一つと言い切れない、そんなところですが基本的に押さえるポイントみたいなもんがあるのでしょうね。
韓国政府には問題がありますが、韓国人を嫌う理由は有りません。
歴史的な差別にしても正当な理由など何もない訳ですし、この映画のキムみたいに、日本人が忘れかけている思いやりを持つ人が数多くいる事は、みんなが知る事なのだから。
介護の現場が過酷で有る事は現実ですが、虐待がクローズアップされすぎ、この映画のような偏見を観て、ベテランは認知症の老人に暴力する事が自然で有るように誤解されるのは不幸な事です。
キムさんが劇的に良い人になり、吉岡里帆が悪い方向に向かう正義感をすぐに修正する、そんなあざとい御都合主義は観られますが、抑えた演出は好感が持てます。
なかなか、感動しろと言われても、あまり出来ない展開ですが、こんな出会いもある、なんて希望は持てるので、そんなに嫌な感じはしませんでしたよ、どちらかといえば、すこ、キム、すこ、吉岡里帆、すこ。
2016年7月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
日本と韓国のこと、介護のこと、色々と考えさせられる映画でした。福井の美しい景色や、和紙づくりのシーンも感動しました。そして何より石倉三郎さんの自然な演技は本当に素晴らしかった。
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