福山雅治、ベネチアでの“役所広司人気”語る「日本ではましゃ、ベネチアではコージ」
2017年9月9日 16:39
[映画.com ニュース]是枝裕和監督の最新作「三度目の殺人」が9月9日、全国315スクリーンで公開初日を迎え、主演の福山雅治をはじめ共演の役所広司、広瀬すず、満島真之介が東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでの舞台挨拶に出席した。
映画は、是枝監督がオリジナル脚本を執筆した法廷心理ドラマ。是枝監督は、今作が出品された第74回ベネチア国際映画祭(イタリアで開催中)に滞在しているため、この日は欠席した。主人公のエリート弁護士・重盛役の福山は、参加した同映画祭公式上映を振り返り、「エンドロールが始まる前に、すでにもう、拍手を頂いた。これは届いている、という瞬間がありましたね。もう少し、余韻があってパラパラと拍手かと思っていたら、ドンと来た。すごいなと思った」と充実の面持ちだ。
さらに、登壇するなり観客から「ましゃ~!」と声援を受けていた福山は、「今日は日本なので『ましゃ』でしたが、ベネチア(の劇場)では『コージ!』(コール)でした」と役所をチラリ。続けて「役所さんが『日本ではましゃだけど、ベネチアではコージだぞ!』と。おっしゃる通り、世界の“コージ”です! 頭が下がる思いです」と述べると、役所は会心の笑みを見せていた。
広瀬も「拍手の音や、『フウ~!』と言ってくれる方だったり、響き渡っていた音が忘れられない。なんて愛おしい音たちなんだろうと、幸せな気持ちになりました」としみじみ。登壇陣で唯一現地入りしなかった満島は、「朝早く起きて、4時台からのニュースを全部チェックしていました(笑)。1日ずれていたら行けたんですが、これも運命だなと思いながら」といい、「レッドカーペットに立っている先輩方、すずちゃん、監督、かっこよかったです。僕自身が行けていたら、もっとかっこよかっただろうな」とボヤキっぱなしだった。
今作のラストは解釈を観客に委ねる構造だが、福山は殺人犯・三隅役の役所に「監督にも役所さんにも(結末の意味を)聞きましたが、2人とも『福山くんはどう思うの?』と教えてくれない」と苦笑い。しかし広瀬が「2度見て、気がついたことがある」と告白し、自身の解釈を明かすと、福山は鑑賞後の観客に「何が言いたいかお分かりですよね? 2度目、よろしくお願いいたしいます」と呼びかけていた。
最後に、役所が締めの挨拶のためマイクを持つと、場内のあちこちから「コージ!」と歓声が。役所は「コージがしゃべりますよ」とおどけてみせ、「すずちゃんの言うとおり、2度目見るとこの映画はいろんな発見があると思います。多分“三度目”見ると、それで完成されるんだと思います。ぜひまた劇場に足を運んでください」とアピールに努めていた。
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