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鬼才T・ヘインズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのドキュメンタリーを監督

2017年8月24日 19:00

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左からダグ・ユール、ルー・リード、モーリン・タッカー、スターリング・モリソ
左からダグ・ユール、ルー・リード、モーリン・タッカー、スターリング・モリソ
Photo by Michael Ochs Archives/Getty Images

[映画.com ニュース]米インディペンデント映画界の鬼才トッド・ヘインズ監督が、1960年代の伝説的ロックバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」を題材にした、自身初となるドキュメンタリー映画に挑む。

スイスで開催された第70回ロカルノ映画祭で名誉金豹賞を受賞したヘインズ監督は8月7日(現地時間)、次回作について「主なインスピレーションは、アンディ・ウォーホルが撮りためた映像と、今や過去のものになりつつある60年代の実験映画文化。希少なアーカイブ映像を掘り出すリサーチ作業は確かに大変だとは思うけれど、刺激的な挑戦になるはずだと、今からワクワクしているよ」と、意気込みを米バラエティに語った。タイトル未定の新作では、アーカイブ映像に加え、存命のバンドメンバーや、同バンドと縁の深い60年代芸術運動の担い手たちののインタビュー映像も含む予定だという。

同バンドは、当時ポップアートの旗手として活躍していたウォーホルのプロデュースで、67年にデビューアルバム「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ」をリリース。前衛的な音楽性は、デビッド・ボウイセックス・ピストルズをはじめとする後進のアーティストに多大な影響を与えたことでも有名だ。新作映画は、同バンドにとって初のドキュメンタリーとなる。

へインズ監督は、70年代前半に流行したグラムロック・ムーブメントを背景に、スーパースターの肖像を描いた「ベルベット・ゴールドマイン」(98)や、ボブ・ディランの半生を6人1役で描いた「アイム・ノット・ゼア」(07)など、時代を象徴する型破りなミュージシャンをスクリーンで描いており、自身初の音楽ドキュメンタリーに期待が高まる。へインズ監督の新作で、5月のカンヌ国際映画祭で初披露された「ワンダーストラック(原題)」は来年公開予定。

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