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キレる浅野忠信に“妻”田中麗奈は涙目…「幼な子われらに生まれ」夫婦バトル映像公開

2017年8月16日 08:00

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生々しい演技を披露
生々しい演技を披露
(C)2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会

[映画.com ニュース] 浅野忠信田中麗奈が夫婦役を演じ、直木賞作家・重松清氏が1996年に発表した小説を実写映画化した「幼な子われらに生まれ」の本編映像が公開された。

バツイチ同士で再婚した中年サラリーマンの信(浅野)と妻の奈苗(田中)。奈苗の妊娠を機に、連れ子である長女が「本当のパパに会いたい」と訴えたことから、家族に不協和音が生じ始める。「しあわせのパン」「繕い裁つ人」の三島有紀子監督がメガホンをとり、宮藤官九郎寺島しのぶらが脇を固める。

映像では、家庭も仕事もうまくいかずストレスを溜め込む信が、ついに爆発する瞬間を切り取っている。内なる苦しみを取り除くどころか、「病院で妊娠高血圧症と言われた」と悩みの種を増やし判断を仰ぐ奈苗に、信は「自分の体に色々なことが起きるんだったら、それはもう堕(お)ろすしかないでしょ」と苛立ちをぶつける。奈苗は目に涙を浮かべて「嫌よ」と首を振るが、信は「ずっと考えてるけど、今だったら俺たちきれいに別れられると思う。だから、子ども堕ろして別れよう」と自分に言い聞かせるように早口でまくしたて、ため息をついて対話を拒絶する。本作では即興を織り交ぜた演出方法が採用されており、浅野と田中の生々しい演技が見る者をひりつかせる内容となる。

浅野は撮影中、役柄同様に不安定な気持ちを抱えていたというが、三島監督は「全部、結果に結びついていけばいいかなと思っている。完成したときに表情や芝居を見て絶対に納得してくれるだろうと信じているので。だからこそキレる寸前まで持っていって、キレる瞬間を撮らないと意味がなかった。共演者の皆さんにも、信と向き合ったときに感じたことをそのままぶつけてもらう、それが脚本のセリフと違ってもいい、そんな挑戦をしてもらった。そこは妥協できなかった」と振り返っている。

幼な子われらに生まれ」は、8月26日から全国公開。

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