今だから話せる「ダンケルク」の“裏側”!出演キャストによる座談会映像公開
2017年8月8日 12:00

[映画.com ニュース] 「ダークナイト」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督が初めて実話の映画化に挑んだ「ダンケルク」の特別映像が、公開された。本作で映画俳優デビューを飾った4人の若手俳優が、座談会形式で作品を振り返っている。
第2次世界大戦中の1940年、フランスの港町ダンケルクでドイツ軍に包囲された英仏連合軍の兵士40万人を救うため、イギリスの輸送船や駆逐艦、民間船までもが動員された救出作戦「ダンケルクの戦い」を、陸・海・空の3つの舞台で描く。トム・ハーディ、マーク・ライランス、ケネス・ブラナー、キリアン・マーフィ、ハリー・スタイルズらが出演する。公開3日間で世界興行収入1億ドルを超え、世界47カ国でオープニング成績初登場第1位を獲得した。
映像には、主演のフィオン・ホワイトヘッドをはじめ、スタイルズ、トム・グリン=カーニー、ジャック・ロウデンが登場。トミー役のフィオン・ホワイトヘッドは「軍服姿のエキストラが1300人、頭上には戦闘機が飛び、遠くには駆逐艦があった。当時を再現した海辺で爆撃も行われた。現実かと思った。本当の戦争ではないけど、戦場に身を置くことに匹敵するリアリティだった。本当に混乱して、怖かった」と“本物”を追求するノーラン監督ならではの現場に圧倒された様子だ。
兵士アレックス役のスタイルズも同調し「撮影現場で実際に爆発を起こしていたから、演技は必要なかった。爆撃に対して、自然と反応したよ」、ダンケルクに向かう民間船に乗り込んだ青年ピーター役のカーニーは「どの方角からも攻撃されやすい。海辺に沖合、空からも無防備だ。まさに隙だらけさ。全部が用意されていたから、演技について考えなかった」と続け「監督の撮る壮大な映像は、ブラックホールのように人を引き込むんだ」と間近で見たノーラン監督の手腕を絶賛する。一方、若きパイロット、コリンズ役のロウデンは「戦闘機に乗って海峡の上空を飛んだ。僕が乗っていた戦闘機の翼に巨大なIMAXカメラを取り付けて海峡を急襲したんだ」と撮影の裏側を明かす。
映像では、それぞれがノーラン監督の“好きなところ”を挙げており「手本を示してくれる人だ。誰よりも早く来て最後に帰る」(スタイルズ)、「大抵の監督は離れた場所にいて、そこから大声で指示を出すと聞いてた。でもノーラン監督は常にカメラの隣にいる」(カーニー)と語っている。ノーラン監督は、新人俳優を抜てきした理由について「昔から、ハリウッド映画では30歳近くの俳優がもっと若い役を演じている。我々が起用したかったのは、当時の兵士のように戦争を感じられる世代だ。そのためには新人発掘が不可欠だった」と解説している。
「ダンケルク」は、9月9日から全国公開。
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