織田梨沙、初主演映画の公開初日に大テレ 吉岡里帆「癒されるよ~」
2017年8月4日 23:00

[映画.com ニュース] 大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」で助監督を務めたアメリカ出身の作家ロジャー・パルバースの初監督作「STAR SAND 星砂物語」が8月4日、東京・渋谷のユーロライブで封切られ、パルバース監督と主演の織田梨沙、共演の満島真之介、三浦貴大、吉岡里帆が舞台挨拶に立った。「私が初めて日本の土を踏んだのは昭和42年でした」と語り始めたパルバース監督は「あれから50年、やっと映画をつくることができて本当に嬉しいです。“非暴力”が私のテーマ。日本人をはじめ、世界中の人に届けたい」と思いの丈を述べていた。
本作は、パルバース監督が、沖縄を舞台に平和への思いを込めて執筆した自身の小説を映画化した日豪合作映画。1945年、沖縄。16歳の少女・洋海(織田)は、洞窟で脱走兵である日本人・隆康(満島)、アメリカ人のボブ(ブランドン・マクレランド)と出会う。洋海と、戦うことを嫌う2人の兵士の間に不思議な連帯感が芽生えていくが、隆康の兄・一(三浦)が洞窟にやって来たことを機に悲劇が引き起こされていく。本作への思いがとめどなくあふれ出ていた満島は、「毎年8月の時期に全国で上映されるような映画になっていくと嬉しい。皆さんの力をお貸しください」とアピールしていた。
映画初主演を飾った織田は「ついにやっと、この日がきて。待ち遠しかったです」と緊張を隠せず。役づくりに関して問われるも「もう一度質問をお願いします(笑)」と初々しい姿を見せていた。やがて「洋海は今の16歳の女の子とは違うのかなって考えて、彼女のバックボーンを意識して演じました」とゆっくり言葉を紡ぐと、満島と吉岡は「この感じがいいんですよ」(満島)、「癒されるよ~」(吉岡)とニッコリ。さらにライフセーバーの資格を持つ三浦は自らの出番がない時に、織田が海で泳ぐシーンの撮影に立ち会っていたようだ。織田は「全然シーンには出ないんですけど、見守っててくれました」と謝意を示していた。
2016年の東京に生きる女子大生・志保を演じた吉岡は「(パルバース監督が紡ぐ)ト書きが美しいんです。どのシーンの情景も素晴らしいのは、監督がチョイスした日本語の言葉が美しいおかげだと思う」としみじみ。そして「この映画が他の戦争映画と明確に違うのは、残虐なシーンで戦争への怒りを表現するのではなく“普通に幸せになる”ということを願った人たちをちゃんと描いている点」にあると説明していた。
パルバース監督は織田らキャスト4人との仕事について「こんなに恵まれていることはない」と発言。「貫禄のある三浦さんは日本のロバート・ミッチャム。喜劇も悲劇もできる真ちゃんはカーク・ダグラス。梨沙さんはエリザベス・テイラーです。そして頭がよくてなんでもできる吉岡さんはオードリー・ヘプバーンです!」と激賞すると「僕は予言します。この人たちは世界的に有名な俳優になると思う。なってください!」とエールを送った。
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