黒人5人が不当逮捕されたえん罪事件、セントラルパーク・ジョガー事件がドラマ化
2017年7月18日 08:00
[映画.com ニュース] 「グローリー 明日への行進」「13th 憲法修正第13条」のエバ・デュバーネイ監督が、1989年に起こったセントラルパーク・ジョガー事件を、ミニシリーズとしてドラマ化することがわかった。デュバーネイが脚本・監督・制作総指揮を手がけ、Netflixで2019年にプレミア放送される。
セントラルパーク・ジョガー事件とは、ニューヨークのセントラルパークでジョギング中の白人女性トリシャ・メリルを強かんしたとして、ハーレム出身の黒人の若者5人が不当逮捕された事件。5人は潔白を主張したが、警察の圧迫尋問により罪を認め、実刑判決を受けた。その後、別件で逮捕された男マティアス・レイエスが89年の事件の真犯人だと自白したことから、冤罪で服役していた5人は自由の身となり、ニューヨーク市との裁判の末、2014年に賠償金を獲得した。
米Deadlineによれば、ドラマは5話構成で、不当逮捕されたアントロン・マクレイ、ケビン・リチャードソン、ユセフ・サラアン、レイモンド・サンタナ、カリー・ワイズの5人について1話・1人ずつ焦点を当て、刑事司法制度の機能不全を探っていくという。制作総指揮にはオプラ・ウィンフリーが名を連ねる。
ちなみに、この事件は2012年にドキュメンタリー「The Central Park Five(原題)」(ケン・バーンズ&サラ・バーンズ&デビッド・マクホマン監督)が製作され、ピーボディ賞のほかさまざまなドキュメンタリー賞を受賞している。