山田孝之、自身の独白映画には自虐も賞獲りはあきらめず「どんな手を使ってでも」
2017年6月17日 21:00
山田が山下敦弘監督と組み、カンヌ映画祭で賞を獲るための映画を作ろうとする姿を追った今年1~3月放送のテレビ東京「山田孝之のカンヌ映画祭」がきっかけで生まれたドキュメンタリー。その映画で主演を務めた芦田の「山田さんと山下監督で映画を作ってほしい」という“発案”にドキュメンタリーに定評のある松江哲明監督が加わり、山田が33年の人生をぶちまける斬新な作品となって結実した。
芦田はこの日も人生初の司会を買って出て、「無事に公開できて良かった。山田孝之さんという人をもっと知りたい、好きだと思える映画になったと思います。自分のことを知ろうとしている山田さんは格好良かった」と笑顔。芦田にインタビューされる形になった山田も、「優しい気持ちになりますよね」とにんまりだ。
だが、自身の独白が映画となったことについては「(公開を)何とか止めようとしたけれど、止められなかった。『チャップリンの独裁者』以来、何館でスクリーンが破られるか心配」と自虐的。内容に関しても、「あまりにしゃべりすぎた。後悔しかない。実験でやってみたが、失敗することもあるということです」とマイナスプロモーションに終始した。
山下監督も、「シンプルだけれど情報量がすごいから、ちゃんと見ないで。考えすぎると頭が壊れちゃうので、映画を浴びる感覚で見て」と注意喚起。松江監督は、「カメラ目線でということはお願いした。山田くんが山田くんの人生をしゃべっている膨大な素材の中で、1人1人が自分と重なる瞬間があると思う。それが、山田孝之が面白いことをしているぞと分かるヒントになる」と観賞法を指南した。
それでも、当の山田はテレビでは実現できなかった賞への意欲は衰えていないようで「賞のことしか考えていない。いい映画、いい芝居なんてどうでもいい」と断言。そして、「まずは日本アカデミー賞。18年(俳優を)やっていて呼ばれたことがない。どんな手を使ってでも賞を獲りたいからいろいろ試す。まずは貯蓄を増やします」と、裏金も辞さない!?執念を見せていた。
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