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押井守監督「バイオハザード」製作に興味あり!?「オファーは絶対断らない」

2017年6月14日 04:00

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[映画.com ニュース] シリーズ累計販売7200万本を超える人気ゲームをフルCGで映画化した「バイオハザード ヴェンデッタ」(上映中)のスペシャルトークショーが6月13日、東京・新宿ピカデリーで行われ、メガホンをとった辻本貴則監督と、ゲストの押井守監督が登壇した。小学生時代、押井監督が手がけた「うる星やつら」を見ていたという辻井監督は「そんな押井さんが僕の作品のトークイベントのお相手になってくれた。こんなに幸せな日はない」と思いの丈を述べていた。

ゲームや劇場版のメインキャラクターである「BSAA」のクリス・レッドフィールドと、アメリカ大統領直轄のエージェント組織「DSO」に所属するレオン・S・ケネディが初めて共闘する劇場版アニメの第3弾。クリス&レオンが仲間たちと共にバイオテロを目論む国際指名手配犯のグレン・アリアスと激しいバトルを繰り広げる様を描き出す。

押井監督を師と仰ぐ辻本監督は「オファーをいただいた時点ですぐに相談した」と告白。その後も製作中に度々会っていたことを明かすと「本当はダメ出しがあったんですよね?」と言葉を投げかけた。押井監督が気になったのは、レオンとドーベルマンをモデルとしたクリーチャー・ケルベロスのチェイスシーン。「リアルなドーベルマン見たことある? 本物のドーベルマンであれば、あそこまで足は太くない」と“犬好き”ならではの指摘をしていた。

押井監督は「東京無国籍少女」のメガホンをとったことをきっかけに、「自分は血の表現が好きであることがわかった」という。「血の表現は間合いを生む」「赤という色を映画のポイントになる」と説明し、辻本監督から「次回作は血みどろに?」と問われると、深く頷いた。さらに「バイオハザード」シリーズのオファーがきた際には「絶対断らない」と断言し「自分だったらこう描くというのはある」と続け、観客を驚かせた。

押井流「バイオハザード」で主人公にしたいのは、初期シリーズから登場している女性キャラクターのジル・バレンタイン。そして「動きになる相手が必要」という理由から「バイオハザード ヴェンデッタ」と同様にバディものを構想しているようだ。「相手役も女性にしたい。起用するなら(ゲーム「バイオハザード6」の)ヘレナ・ハーパー。敵も理想をいえば女性がいいね」と明かすと「犬か子どもを登場させるのもあり。子どもであれば、『エイリアン2』に出てくる少女・ニュートのような位置づけ。そうすることで、女性キャラクターに母性という奥行きが生まれる」と語っていた。

イベント中、辻本監督への辛口コメントもあったが、押井監督の“愛弟子”への愛は深い。「(本作で)辻本貴則も一人前の監督。これからは敵なので、次の作品からは容赦なく叩こうと思う(笑)」と冗談交じりに発言すると「上手くいってホッとしています。今後とも辻本貴則をごひいきに」とエールを送った。

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