肉体改造8カ月&13時間連続撮影!“追い込み系俳優”マイルズ・テラー、「ビニー」で挑んだ極限
2017年5月31日 08:00

[映画.com ニュース] マーティン・スコセッシが製作総指揮を務め、実在するアメリカ人プロボクサーの壮絶な復活劇を描く「ビニー 信じる男」で、約13キロの減量はおろか体脂肪率を6%まで落とすなど過酷な肉体改造に挑んだ主演俳優マイルズ・テラーが、舞台裏を語った。
交通事故で首を骨折し、ひん死の重傷を負った世界チャンピオンのビニー(テラー)が、マイク・タイソンを育て上げた伝説的トレーナー、ケビン(アーロン・エッカート)を猛説得して命がけで王座奪還を目指すさまを描く。「セッション」で知られるテラーが徹底的に鍛え上げ心身共にビニーになりきったほか、「ダークナイト」「ハドソン川の奇跡」のエッカートが、約18キロもの増量に加えて頭をそり上げて役作りに挑んだ。
「セッション」では練習の虫になり狂気をみなぎらせる音楽学生を怪演したテラーは「学校が舞台の作品や、生徒の役は探していなかった。求めていたのは、もっとチャレンジングな大人の役だったんだ。これまでスポーツはやっていたし、大好きなんだ。この作品はスポーツ映画だけど、人間ドラマでもある。本当にあった素晴らしい話で、最高の復活劇の1つだと思う。スポーツを抜きにしても、ビニーが成し遂げたけがからの復活はすごいことだ」と念願の役柄にめぐり合えた喜びを語る。「キャスティングされたとき、僕はまだ役には程遠かった。スタートラインに立つまでにはトレーニングもしなければいけなかったし、8カ月間さまざまなことに取り組まねばならなかった。だから、この作品に参加させてくれる機会をくれたことをうれしく思う。役者として挑戦したいことが詰まっている作品だからね」。
8カ月に及ぶトレーニングについては、ファイトコーディネーターのダレル・フォースターと二人三脚で挑んだ。「筋肉だけすごくなるためにジムに通うのとは違った。シャツを脱いだら格好いいとか、そういうことではなかった。1日中行われるボクシングのシーンを撮影しなければならなかったからね。映画での最初の試合はノンストップで13時間撮影したんだ。太ももや腰回りを鍛える理学療法も1時間半くらいやっていたし、ビニーの方言のトレーニングもやっていたんだ。ウェイトトレーニングを2時間、方言アクセントのトレーニングを1時間半、理学療法を1時間半、そしてボクシングのトレーニングは2~4時間やっていたよ」と過酷なトレーニングメニューの詳細を明かす。
肉体だけでなく、外見や話し方もビニー本人に近づけるためにストイックな特訓を重ねた。「(ビニーの)大量の映像を見たし、ラジオインタビューをたくさん聞いた。2時間くらい情報を調べながら、それを聞いたりね。実在の人物を演じるのはとてもよかった。彼の映像を見て、笑い方を真似して演技に取り入れて反映できるから。ビニーは映画の主人公として理想的な人物だ。彼はワクワクする人生を送っているし、オープンな人柄だからね。ビニーはこう言ってくれたんだ。『君が俺を撮影現場にいてほしいと思うときは行くし、現場にいてほしくないときは行かない』とね。本人の目の前で演じることには少し緊張した。だけど、物語に心奪われたし、1980年代のイタリア系ボクサーである27歳の男になったことはゾクゾクしたし、彼は演じるのにクールな人物だったよ。僕はただのボクサーを演じるわけじゃないんだ。ビニーが言っていたように、何万人も選手はいるけど、チャンピオンはひと握りの数しかいない」と充足感たっぷりに振り返った。
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