身震いする事件を描く4作を上映「反逆の韓国ノワール2017」7月開催
2017年5月19日 12:00

[映画.com ニュース]日本未公開の韓国ノワール作品を上映する特集イベント「反逆の韓国ノワール2017」が、7月1日から東京・シネマート新宿、同8日から大阪・シネマート心斎橋で開催されることが決定。生々しい描写と重厚な物語で見る者をひきつけてやまない4作品がラインナップされている。
韓国で観客動員数200万人を突破した「善惡の刃」は、2000年に起こった「薬村五叉路タクシー運転手殺人事件」を基にした衝撃作。全北益山市の薬村五叉路で、タクシー運転手が刺殺される事件が発生。有罪判決を受けて逮捕された15歳の少年・ヒョヌは、10年後、刑期を終えて出所する。やがて出世を目論む弁護士・ジョニュンの誘いに乗り、自身の無実を訴えるべく再審に臨む様を描く。
「朝鮮名探偵」シリーズのキム・ミョンミンが出演する「特別捜査 ある死刑囚の慟哭」は、仁川を牛耳る巨大財閥企業の夫人が複数回刺されて殺害された事件が物語の発端となるサスペンス。残忍な殺人事件をめぐり、暴力事件で警察をクビになった法曹ブローカー・ピルジュが、死刑判決を受けた犯人から1通の手紙を受け取ったことで、事件の背後にうごめく闇に迫っていく。
「殺戮にいたる山岳」は、「シルミド SILMIDO」のアン・ソンギ、「お嬢さん」のチョ・ジヌン、「リバイバル 妻は二度殺される」のソン・ヒョンジュら韓国が誇る実力派キャストが結集。舞台は15年前に鉱業所で起きた死亡事件をきっかけに、誰もよりつかなくなった山。事故で重傷を負いながらも生き残った男・ムンが、山の中で発見された金脈を占有しようとする悪徳刑事や猟師らと激しいバトルを繰り広げる。
チョ・ジヌンが主演し、「4人の食卓」のイ・スヨン監督がメガホンをとる「犯人は生首に訊け」は、猛烈な寒波によって氷に覆われる冬の漢江でストーリーが展開。妻と離婚した孤独な医師・スンフンが引っ越してきた町では、15年前に渡って未解決の連続殺人事件が起きていた。やがて、首と手足が切断された女性の惨殺死体が新たに発見される。謎めいた精肉食堂の一家が事件に関与していると感じたスンフンは、真相を追い求めて行動を起こす。
「反逆の韓国ノワール2017」は、7月1日から東京・シネマート新宿で3週間、同8日から大阪・シネマート心斎橋で2週間開催。
(映画.com速報)