浅野忠信がナレーション、写真家の長谷井宏紀監督「ブランカとギター弾き」予告
2017年5月16日 12:00
[映画.com ニュース]長谷井宏紀監督が、日本人として初めてベネチア国際映画祭を擁するベネチア・ビエンナーレから出資を得て長編映画デビューを飾った「ブランカとギター弾き」の予告編とティザービジュアルが、このほどお披露目された。予告は長谷井監督と親交の深い俳優・浅野忠信がナレーションを担当し、全世界50以上の映画祭に招待され16の賞に輝いた、少女と盲目の老人による物語を彩っている。
第72回ベネチア国際映画祭ではマジックランタン賞とソッリーゾ・ディベルソ賞の2冠を達成した今作は、フィリピン・マニラのスラムが舞台。孤児の少女ブランカが“お母さんをお金で買う”ことを思いつき、盲目のギター弾き・ピーターと協力して、得意な歌で資金を稼ごうとするさまを描く。1000万再生超えの“YouTubeの歌姫”として国内外で注目を集めたサイデル・ガブテロがブランカ役を熱演し、演技初挑戦ながら圧倒的な存在感を放っている。
また長谷井監督は写真家としても活動しており、浅野が出演したセルゲイ・ボドロフ監督作「モンゴル」や、テレビドラマ「ロング・グッドバイ」でスチール撮影している。浅野は盟友の初長編監督作に対し「予告編だけでも泣けてきちゃうよね。少しでも早く多くの人に見て欲しい」とコメントを寄せる。その言葉通り予告では、巨匠エミール・クストリッツァに見出され、世界中を旅する長谷井監督がとらえた、カラフルで静ひつなエネルギーにあふれた映像美を見ることができる。
「ブランカとギター弾き」は、今夏から東京・シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。特別鑑賞券が販売中で、劇場窓口での購入者には特製ポストカードセットがプレゼントされる。