升毅、長編初主演作のパートナー・高橋洋子への愛あふれる短歌を披露!
2017年5月7日 05:00

[映画.com ニュース] 「陽はまた昇る」「半落ち」で知られる佐々部清監督が故郷・山口で撮影した映画「八重子のハミング」が5月6日、全国7館で封切り。東京・有楽町スバル座で初日舞台挨拶が行われ、長編映画初主演を務めた升毅、約28年ぶりに銀幕復帰を果たした高橋洋子、文音、中村優一、安倍萌生、梅沢富美男が、佐々部監督と共に登壇した。
山口・萩在住の陽(みなみ)信孝氏が、4度のがん手術を受けながらも、若年性アルツハイマー病を発症した妻を約12年間にわたり介護した様子をつづった同名著書(小学館文庫刊)を映画化。佐々部監督自らが県内企業からの出資を募り、製作費・宣伝費を調達して完成させた入魂の作品で、2016年10月に山口で先行公開されると、観客動員2万5000人以上を記録した。
佐々部監督が並々ならぬ思いを込めて完成させた作品に参加できたことは、「これほど身に余る光栄はない」と思いの丈を述べた升。胃がんを発病した夫・石崎誠吾役を演じたことについて「これほど壮絶で、切なく、悲しい役はない。役づくりの準備は全くできず、無策のまま撮影に入ったんですが、不思議なことに物語の中に自然と溶け込めていけました。そのような経験は今までなかったんです」と告白。そして満席の場内を見渡すと「本当にたくさんのお客様に来ていただけて。こんなにも最高のご褒美はないと思っています」と声を詰まらせながら謝意を示していた。
誠吾の妻・八重子役を演じた高橋が5月11日に64歳の誕生日を迎えるため、この日は升らが観客と共にバースデーソングで祝福。佐々部監督から高橋へ花束が贈呈されると、升は高橋への愛をつづった短歌を披露した。「手を添えて 歩く藍場の懐かしさ 八重子思えど 洋子の温もり」という本作の撮影地・藍場川での記憶を切りとった内容を受けて、高橋は「ポスターにも使われているとっても思い出深いシーンなんです。良いシーンになりましたよね。本当にありがとうございます」とほほ笑んでいた。
「(本作が)自分から初めて出してくださいと頼んだ作品」であることを明かしていた梅沢は、升が紡いだ短歌への感想を求められると「好きなフレーズは『八重子思えど 洋子の温もり』。これは当事者同士じゃないとわからない」と回答。「2人きりの世界ですからね。この言葉は升さんしか書けないじゃないんですかね。良い短歌ですよ」と絶賛していた。
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