コッポラ×パチーノ×デ・ニーロ「ゴッドファーザー」一族が勢ぞろい
2017年5月6日 12:00

[映画.com ニュース] 米ニューヨークで開催されたトライベッカ映画祭で4月29日(現地時間)に行われたクロージングナイトで、豪華な“同窓会”が実現した。映画史にさん然と輝く不朽の名作「ゴッドファーザー」のフランシス・フォード・コッポラ監督をはじめ、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ダイアン・キートン、ジェームズ・カーン、ロバート・デュバル、タリア・シャイアらキャスト陣がパネルディスカッションに出席し、思い出話を交えて製作当時を振り返った。
「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザーPARTII」の連続上映後、一堂が勢ぞろい。コッポラ監督は、「製作予算は1作目が650万ドル、2作目が1200万ドル。現在のお金に換算したらどのくらいになるのか分からないが、メジャースタジオでもゴーサインを出さないだろう。近頃はどのスタジオも、シリーズ化で稼げる映画かマーベル・コミックの映画化以外、興味がないようだしね」と開口一番、映画ビジネスの現状をちくりと刺した。
コッポラ監督が製作元のパラマウント・ピクチャーズと様々な決断をめぐり対立したのは有名な話だが、とりわけ苦戦したのがパチーノのキャスティングだったという。米エンターテインメント・ウィークリー誌によれば、当時はまだ舞台俳優としてしか知られていなかったパチーノをコッポラ監督は最初から筆頭候補に挙げていたが、プロデューサーのロバート・エバンスは「背が低すぎる」という理由で却下したという。
苦笑いしながら「まあ確かにそうだけどさ」と認めたパチーノは、12回のスクリーンテストの末ようやくマイケル・コルレオーネ役を勝ち取ったものの、撮入後最初の数週間は悪夢のようだったと振り返る。自分の演技を見て周りがクスクスと笑っていたのを、いまだによく覚えていると明かし、撮り終えたいくつかのシーンを監督に見せられ、自分の演技が大げさなことに初めて気づき、以降改めたというエピソードを披露した。
スタジオが難色を示したのは、パチーノの起用だけでなく、コッポラ監督自身も撮影半ばで降ろされそうになったという。“リストラ”宣告を受けたコッポラ監督は、自分にたてついていた12人のスタッフを一斉解雇するという、ドン・ヴィトー・コルレオーネ顔負けの逆襲に。新たに撮り直したドン・ヴィトーの暗殺シーンでスタジオ側を感心させたこともあり、無事に監督の座を守り抜くことができたという逸話を明かし、場内を沸かせた。
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